山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

表現ブツいろいろ

☆t!(すたーと)初の単独ライブ

時々このようにぽっかり記事アップしない時期ができてしまいますが、毎日アクセスしている人がそこそこいるのでホント申し訳ない。 さて『キリライダー』の出演者たちのバンド、☆t!(すたーと)が、練習スタジオにて彼女たちにとっての初めての単独ライブを…

シネヴィスシネマ2010グランプリは津野愛『ランドリー』

10日11日と神楽坂のシアターイワトにて、シネヴィスシネマ2010上映会がありました。昨年の坐高円寺は劇場側のスタッフの態度が悪くてムカついたものだけれど、こちらシアターイワトは親切でおおいに助かりました。ここって黒テントがやっている場所なのね。…

パーソナルフォーカス2009-2010

これが最後かと噂されるパーソナルフォーカスの東京上映。 19日にキノキュッヘ@国立、20日にラ・カメラでの上映を終えた。今回はあと一カ所、シャトー2F@武蔵小金井での上映が予定されている。(JR中央線武蔵小金井駅南口を出て、ロータリー肥大手の商店街…

森田淳壱『Arimation』1982

3月末の福岡での上映会でいろいろ作品を見たわけだけれど、やはり記憶に残るのが森田淳壱『Arimation』ですな。 これ、8ミリフィルムに蟻を多数貼付けた作品。 まあ、ありがちと言えばありがち。とくに新鮮味はない手法です。しかも1982年作品だから、遅い…

あばよっ!、マキさん

『散る、アウト。』のスタッフのひとりが、当時も札幌で音楽の仕事をしていたのだけれど、東京に出て、どういうつながりだったかは知らないが、浅川マキのスタッフをしていた。 それで、ある日のこと「PA撤去のバイトしない? コンサートもタダで見れるし」…

吉増さんの銅板の端を三脚で押さえる

12月27日まで目黒区美術館で開催されている炭鉱をテーマにした美術展は、おそらくもう2度とできない企画だろうから、東京圏に住んでいて、ちょっとでも炭鉱をめぐるいろいろなことに興味があったら足を運ぶことをオススメします。 で、関連イベントで吉増剛…

大川戸洋介作品がフィルムセンターで上映される意義

フィルムセンターでのPFF回顧上映第二弾は24日に終了したけれど、個人的にもっとも感慨深かったのが大川戸洋介作品が上映されたということ。 私は今回は出品作家ではない。プログラムにもかかわっていないので、単なる映写技師としての参加(バイト)だった…

『スバルの夜』はやはり一度きりの傑作

あまり記憶には残っていないショットかもしれないけれど、右書きの『スバルの夜』のタイトルの直後、暗闇にぼんやりと白っぽいものが見える。 カメラが近づいていくと、急に照明が当たったかのように明るくなり、それは少年の白いシャツだとわかる。 カメラ…

岡本知己『MB映画』に足りなかった「腫れ」

先だっての8ミリフィルム映画祭で自分の初期作品『非解釈』『ターミナルビーチX』を「腫れた想像力の産物」と題して上映してから、この「腫れ」というコトバが自分の頭のなかで繰り返しキーワードとして行ったり来たりしている。 自分は蓄膿症でした。早い…

三浦淳子『空とコムローイ』@ユーロスペース

朝起きたら風が強い。 なので今日の撮影はやめにして、渋谷のユーロスペースにて三浦淳子さんの『空とコムローイ』を観ることにした。モーニングショーなので午前10時半スタートなのです。だから朝9時過ぎに家を出ないといけない。 タイ北部にある、キリス…

マンガ198冊

以前から「蔵書200冊計画」なんて言っていたのですが、売ったり資源ゴミに出したりして、マンガに関しては200冊を切ることができました。数えてみたら198冊です。ギャグマンガ中心に圧縮していったので、以前はもっとも多く単行本を持っていた吾妻ひでおが下…

石内都展@目黒区美術館

私には人体のキズも「地形」に見えてしまう。 これらのさまざまな要因によってつくられたキズ。 その履歴に思いを馳せるかと言えばそうではない。見知らぬ他人のキズに過ぎない。それが接写されているものだから、まるで皮膚には見えなかったりして、どこか…

内田栄一さんのシナリオ術指南

じつは昨日、「三日月バビロン『ファンタスマゴリア』連想その2」と題して、じつはじぶんのなかでは繋がっている、三日月バビロンと内田栄一さんのことを書いたのだった。 ところが不思議なことに、さんざん使っているブログなのにクリックするボタンを間違…

山崎敏男『かわうそぼく』

8ミリフィルム映画祭2008年秋での上映作品として「山崎敏男の作品を見たい」というリクエストがあった。 たしか、山崎敏男の作品は3本ぐらいしか残っていなかったはずだという記憶があった。 山崎敏男は1995年7月、アパートの自室にて孤独死した。彼は統…

ラ・カメラ製作の山田勇男DVD完成

ラ・カメラ製作のDVDが完成しました。会場で発売してます。2600円。 収録されているのは『蒲団龍宮記』『トタン街日和』『ふねまくら遠景』『薄墨の都』の4本で、これはすべて山田勇男監督、私がカメラ担当です。 基本的には会場での販売に限定するようです…

PFF入選作上映@フィルムセンターはじまる

本日初出動してきました。 きょうは上映前に手塚眞くんが来て映写のチェック。その結果、『UNK』はオリジナルフィルムで上映することになりました。 それで想像したのですが、けっこう作家が、お忍びで自作の上映を見にきていたりして。 どうせ来ているなら…

PFF入選作セレクション@フィルムセンターの検証

6月24日から7月18日まで、フィルムセンター@京橋で「ぴあフィルムフェスティバルの軌跡vol.1」という上映がおこなわれる。 今回は1977年、78年の「自主製作映画展」そして1979年の「オフシアターフィルムフェス」の入選作、1981年から1986年の「ぴあフィル…

フィルムセンターHPで『スバルの夜』が60分と誤記されたワケ

フィルムセンターでPFF入選作からセレクトされた映画の上映があります。 今月の最後の週から、来月半ばぐらいまで。 入選作を全部上映するのではなく、PFFらしく、その後、商業映画を撮った作家中心のプログラムです。 これでは当時の自主製作の醍醐味を解析…

ラ・カメラ@下北沢、7月上映のリクエスト募集

毎年2回ほどラ・カメラ@下北沢で8ミリ映画の上映をやっています。 で、日曜までに7月上映のプログラムを確定させなくてはいけないのですが、どうも「これとこれっ!」というふうに決まりません。 ならば、リクエストを乞うことにしよう、そう安直に考え…

稲垣宏行作品を見る機会はこれが最後かも

いよいよ今週末からneonoe坐での「8ミリフィルム映画祭2008春」がスタートです。 18日(日)の14時からのプログラム「稲垣宏行films」ですが、これって昨年秋の同映画祭のときに「次はぜひ稲垣宏行が見たいです」と、熱心な観客からリクエストされたものな…

イメフォフェスに行ってきた

イメフォフェスに行ってきました。寺嶋真里、太田曜、万城目純、鈴木志郎康作品のプログラム。最後までみると雨のなかを新宿駅まで歩くことになるので、申し訳ないことですが、志郎康さんの作品は途中で退出することに。 添付画像は、すっかり恒例化していま…

葉月蛍監督作品にチョイ出演

女優の葉月蛍さんが自主製作映画をつくっている。 ちょっとした縁があって、チョイ役出演することになった。 添付画像は阿佐ヶ谷駅ホーム。 やってきた電車から降りてきた男(私)のあとをつけて、やがて住居をつきとめるまでの一連を撮影。 シナリオは読ん…

『玉割り人ゆき』牧口雄二監督/1975年東映

東映チャンネルの放送する映画リストにこの作品をみつけて「!」。 そうそう、これは私の「どこかで必ず見る作品リスト」に入っていた映画じゃないですか。 さっそく録画して見たのだけれど、感想は、 「で、何で私は『これ見る』と思ったのかなぁ……」 気に…

思い出せないだけで、きっと覚えている

先日トンボさんと電話で雑談したとき、私が「すっかり忘れちまったんですよねぇ」なんてフレーズを言ったら、 「いや、きっと全部覚えているんですよ」 と返された。 そうかもしれない。いや、きっとそうだ。削除したはずのファイルがハードディスクのなかに…

タマシイは傷つかない

添付画像は山田勇男さんの1985年作品『青き零年』。 昨年も5月の後半にneoneo坐で「8ミリフィルム映画祭」をおこなったけれど、また今年もやります。今回は「学研から手回し8ミリ映写機発売」という、8ミリにとってひさびさに明るいニュースがあるのがう…

お互いを「監督」と呼び合うのはキモイ

先日おこなわれたある上映イベントにて、私よりも長いこと8ミリを使って作品をつくってきたHさんが、ふと私の方を見てこう言った。 「私なんか古いのかもしれませんが、監督と呼び合うことに違和感を覚えますよねぇ」 そこで私は 「監督という呼び名の価値…

リュウセイオー龍のダンス公演

「野戦の月」や「独火星」などの劇団で役者として活躍している若者、リュウセイオー龍のダンス公演を見てきた。 彼は脳性マヒだろうか、障害を持っていて、身体の動きに制限がある。演劇という場では、その制限が、逆にオーラを生み出す燃料へとうまいこと転…

若尾伊佐子の無音楽のダンス

地下鉄南北線王子神谷駅から徒歩12分という奥まった場所にある「シアター・バビロンの流れのほとりにて」という場所で開催された催しで、2年ぶりに若尾伊佐子の、無音即興ダンスを観る。 暗転からやがてほの暗いほどの明かりになると、白い薄い布をまとった…

劇団ジュール『ペリステライト忌憚』@経堂

三日月バビロンの別働隊だったジュールだが、このたび独立して、おそらくはじめて櫻木バビではない台本で公演をおこなった。場所は小田急線経堂駅から徒歩5,6分のところにあるギャラリーKATAK・KATAK(カタカタ)。20人も入ればいっぱいになるような場所…

森崎偏陸展@下北沢ラ・カメラ

森崎偏陸さんの初の個展だ。森崎さんの履歴はあえて書かない。私との関係は『プ』の助監督をやってもらった。そのあとはお友達的な関係であります。 偏陸さんは人のサポートをする立場にいるときにもっとも能力を発揮するので、こういうふうに「個展」ってこ…