山崎幹夫の各種センサー

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シネヴィスシネマ2010グランプリは津野愛『ランドリー』


10日11日と神楽坂のシアターイワトにて、シネヴィスシネマ2010上映会がありました。昨年の坐高円寺は劇場側のスタッフの態度が悪くてムカついたものだけれど、こちらシアターイワトは親切でおおいに助かりました。ここって黒テントがやっている場所なのね。黒テントは、30年前、『ブランキ殺し上海の春』の札幌公演の、私、現地スタッフでした。小川プロといい黒テントといい、30年たってまた何かつながりがあり、それがいいかたちだったりするのでうれしいことです。
そんな話はともかく、今年のグランプリは津野愛(めぐみ)監督の『ランドリー』に決定。日大芸術学部映画コースの卒業制作作品です。よくできたドラマ作品。
グランプリ作品のみ「コダックアワード」なる称号がつきます。
じつは「コダックのフィルム10万円ぶん」「ヨコシネの現像半額」というグランプリ特典よりもはるかに大きいのがこの「コダックアワード」という称号。
ぴんとこないかもしれませんが、例えばこの津野愛さんがこのあと商業映画を監督したとします。そしてベルリンなりカンヌなりベネチアなりに出品しようとしたときに、この称号の大きさに気づかされるかもしれません。
だって、海外の映画関係者に「ぴあ」「イメージフォーラム」「コダック」とならべてみて、認識の差を想像してみるだけでいいでしょ。
添付画像はシアターイワトの受付のところ。こじんまりしているけれど、古いビルで天井が高くていいかんじ。