山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

劇団ジュール『ペリステライト忌憚』@経堂


三日月バビロンの別働隊だったジュールだが、このたび独立して、おそらくはじめて櫻木バビではない台本で公演をおこなった。場所は小田急線経堂駅から徒歩5,6分のところにあるギャラリーKATAK・KATAK(カタカタ)。20人も入ればいっぱいになるような場所。
ジュールのコンセプトは、すべて女性の役者によって、少年役が演じられるということ。
このことでもたらされる屈折のロマンティシズムを、どう目の前にかたちとして見せつけるのかが勝負。
画像は劇中で使われた血みどろの人形。ここにまだ三日月バビロンの出自を私は感じたりして。
三日月バビロンの劇でしばしば表現される痛みを、このジュールは確実に胚胎している。
しかしなぜか私は、本日、記録映像を撮りながら、唐突に早稲田小劇場を思い出していた。なぜだろう。よくそのつながりが自分でも説明できない。しかし思い出したということは、どこか根源的な感触に似たものがあったのだろう。これは意外だったけれど、今後、つきあっていくだろうこの劇団を私なりに読んでいく、最初のとっかかりになるはず。
おそらく劇団メンバーもこのブログを読むだろうから、あわてて書いておくけれど、役者が魅力がなかったから人形の画像を掲載したということではない。
劇団のHPはこちら、
http://jules2003.web.fc2.com/kikaku3.htm