2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧
新聞の懸賞クイズを解くことを生業にしている主人公が、そこにはないはずの「電気をつけるためのひも」を暗闇で探したことから、いま、自分がいる現実へ疑いを抱く。そうして、この街を出てみることにするのだが……。 というふうに、比較的ストレートに進む長…
これまた退色系。そして蛇口や「注意」と至近距離にあったもの。 左側にペアになってもひとつ標語が存在したはずだが、きれいに退色している。 そのことに気をとられるのだけれど、ふと我に返ってみれば「路上駐車と公害の関係性が、うーむ、いまひとつわか…
ディックを読み進みながら「そういえば子どもの頃に見てた『ミステリーゾーン』って番組は、ディック的だったよなぁ」と思い出したのだった。スカパーで調べてみると、ちょうどAXNというチャンネルで放送しているではないか。このチャンネルは「よくばりパッ…
これもじつは昨日の物件のすぐ近くにあり「いい物件集中説」の例証になる。 これ、ちょっと離れていては、地の色とまざってしまって、文字としては認識することができない。もしかしたら、上か下にもう一行ほど何か書かれていたけれど、それはもう読めなくな…
少し考えれば成りたちはわかる。 蛇口が先にあって、そのあとここを仕切らねばならぬ必要が生じた。しかし蛇口は仕切りのこっち(こちらも駐車場です)でもあっちでも使いたい。そこでこのような工夫が施された、と。 というわけでさほど不思議はないのだけ…
なんのうらみがあってか、ボコられています。 へなへなにになっています。 こんな剣道場に誰が入門するかと思うけれど、もうやっていないんじゃないかな。 府中街道沿い、東村山市内の久米川辻付近にあります。
すっかりラストシーンを忘れていた。電車のなかで読み終わってしまったので、落涙しているのを必死でごまかす。 物語の破綻が少なく、現実崩壊への入りかたの描写もよくできている。やはり他人にディック入門にオススメするのはこれがいい。
なにげに車で通り過ぎ、しばらくして「ん、貝の店ってなんだ?」と思った。 食用としての貝を専門で扱っている店? それとも装飾用品としてきれいな貝殻を売っている店? そこでUターンして戻って、確認。はは、そういうことねと納得したところでパチリ。
塗装の剥落 トタン屋根の錆び 退色 という具合に3点がセットになっていて、その合わせ技に思わずパチリ。 これもまた信号待ちで見た光景であります。
金融会社の金属看板ってのはホント多い。しかし、それってバイトが貼った枚数に応じて賃金をもらっているのだろう、貼る場所のセンスが悪い。見境なく貼ってある。 マルフク看板の優れているところは、その看板の位置取りだ。廃屋や錆びトタンに貼付けられて…
なにかぐっとくるものを見つける時というのは、車を運転していて、信号待ちで停車している時が多い。これもそんなケース。埼玉県富士見市の東大久保という交差点でふと横のブロック塀をみて、 「おっ、ゴリラがバンザイしているぞ」 さっそく停車できるとこ…
それはまるで死体が白骨化するかのようだ。 金属板の看板には2種類あるようで、錆びてボロボロになってしまうものと、退色して白くなっていくものがある。たとえばマルフク看板は錆びない、真っ白になっていく。 だが塗料によって退色の速度が異なるようだ…
これは創元文庫。サンリオSF文庫で出たときは『テレポートされざる者』というタイトルだった。ディックの死後、改稿された原稿が発見されたためにタイトルを変更して出版されたものらしい。 改稿されたものの、つじつまの合わない部分があったり、結果的に説…
看板や貼り紙のなかには、写真や文字が退色して消えている/消えかかっているものがある。 こうしたものにも私はソソられる。 でもどうして? 退色した写真は、白紙に戻るのではなく、その向こうに何かが透けて見えてくるような気がするからかもしれない。 …
「おー、いい錆び具合でござる」と思うことはたびたびある。 しかしそれ以上の奥行きがなくて「うん、いい、これはいいね」で終わり。 似たようなものに「ツタに覆われた家」がある。 だからきっと私の裡には「錆びセンサー」や「ツタ包囲センサー」はないの…
最初は「ははは」と思うけれど、よく考えるとこのサケビくんって不審者なのか被害者なのかわからんでしょ。 これではいけません。 頓知として不成立。 ところで横山sakeviってどうしているんだろ(パンクバンドやっていて『ロビンソンの庭』の屋上パーティー…
そもそも5月からのこのブログタイトルに「センサー」と使ったのは、このマルフク看板がきっかけなのだ。 マルフク看板に異様に反応する自分じしんを「まるでマルフク看板のセンサーが体内に組み込まれていて、常時稼働しているみたいだな」と思ったのであっ…
カテゴリになかに「廃自販機」を入れていたのに、このところ一向に廃自販機に出会わない。そこで本日は廃自販機さがしをしてみた。ちょうど埼玉県富士見市に用事があったので、そのあたりをうろうろ。ようやくひとつ見つけてパチリ。 しかしこの廃自販機、缶…
東村山だって東京だ。 私の映画作品『表面科学の路地』で撮影したいい路地が八坂駅のちかくにある。 それとは別に、八坂駅と萩山駅の中間あたりに、ちょっとした未舗装路地があって、いい雰囲気を醸し出している。 ふと通りがかりにその路地をながめてみると…
おそらくは脱落してしまったので、しかたなく地面に直においてあるのだろう。しかしそれゆえに目立っている。 その向こうの階段の亀裂から白い何かがしみ出しているのもいい。
いま、この記事のタイトルを書こうとして、つい『さあ、去年を待とう』とタイプしてしまった。この小説は、ながらくサンリオSF文庫でそのタイトルで「近刊」を予告されていたので、そちらの方が脳に刷り込まれているため。 創元文庫110ページより。 「きみに…
街頭にある地図。このように剥落していたり、太陽光線によって退色していたりする。 それを見ると、つい「そんなふうに滅亡していくのだろう」と夢想してしまう。想像力過多ですかね。 まるで「明日、世界が終わってしまうかも」と心配している子どものよう…
「駐車場きり」と読めてしまうけれど、よく見ると「空き有り」が脱落したもの。 なぜ「空」と「有」が脱落したのだろう。いや、そんなこと考えてもしゃーないか。 でも、なんとなく味がある字ですわな。 じつはこれ、一昨日の「道路予定地」と向かい合わせに…
塗装したものが剥落して、地図が浮かび上がってくる。 どこの地図? それはこのブロック塀を構成する砂とコンクリの見る夢の世界の地図なのかな。
ものすごく前からここは「道路予定地」の看板が立っている。 もう板に書いた字も、ペンキが剥げてしまって何と書いてあるのか読めなくなってしまった。 よーく見てみると、かろうじて上の一行は「道路予定地」と読みとれるだろう。日焼けムラができているの…
ナショナルジオグラフィックチャンネルにて先月放送した「潜入!北朝鮮」という番組を録画したものをやっと見る。 これはネパールの眼科医に付き添って、アメリカ人ジャーナリストがカメラとともに入って撮ってきた映像が中心。 なかで、韓国との国境沿いに…
創元文庫版35ページ 「あるとき、何年も前だけれど、きみは雄ネコを飼っていたね。愛していただろう。いぎたなくて偽りに満ちたネコだったのに愛していた。ある日、骨のかけらが胃に刺さって死んだね。ゴミ箱から火星ネワシの死骸をあさったせいだ。きみは悲…
毎月1日はイベント告知ってことで。 うわー、6月は盛りだくさんだー。 ●6月9日=神楽坂にて8ミリ撮影ワークショップ。これは3回企画されたうちの最終回。連続参加している人もいれば、その回だけの参加もありってことで、神楽坂周辺をそぞろ歩きしなが…