2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧
錆びたものもセンサーの針を揺れさせます。 まるで花でも咲いているかのように、 「おー、みごとな錆びぐあいですなぁ」なんて心の中で感嘆しております。 この錆び看板は写真での印象以上にデカいのが特長。 また、左上の井上風呂店の部分は、なぜか錆びて…
これはあとがきで訳者の大森望が書いているように、ことディックにおいては物語の破綻していることを好む人にとってはかなりディック長編ランキングのかなり上位に食い込むのではないだろうか。 物語の破綻と言ってももちろん、決定的な部分で何かが欠落して…
たまたま前を走っていた車に上のような文言が貼り付いていた。 なんかヘンだなと思って、あわてて信号待ちでパチリ。 この「私」と「は」のあいだがヘンなのよ。ここに名前を書くようになっているのだけれど、それが書かれていない。ちょっとハイキーだから…
酔っぱらってぼーっとホームに立っている。すると亀裂が目に入って、亀裂検出センサーが振れる。 地下鉄のこの場所って、特別な何かを感じる部分ですよね。たとえば都会で生きる野生動物、ドブねずみを観察できるスポットだったりする。 そんなところに、や…
緑に覆われている亜熱帯。 水の涸れてしまった池がある。 全体に粘土色の表土が広がっているが、白く鉱物や塩を結晶させているところもある。 中には小さい島があって、そこは緑が濃い。 この池に注ぎ込むいくつかの川が見てとれるのもおもしろいところ。
車のなかからパチリ。 場所はJR水道橋駅東口すぐのところ。千代田区三崎町2-8かな。 間口の狭さがいい。看板の錆びぐあいもいい。 店の外に特価本の棚があって、その上と横に亀裂修復後が見えた。全体のバランスがいい感じ。 ま、しかしこの場合は古本と錆び…
古い画像を見ていて、この写真を発見した。 日付を見ると2年前の秋だ。 この場所。いまは道路の両側に家と団地ができて、おまけにスーパーマーケットがつい先日開店して、いきなり明るくにぎやかになってしまった。 でもこの時は人の通りもなく、ただ秋祭り…
これまで何本の映画がディックのSF原作から産まれているか。 タイトル、製作年度、原作題名を。 『ブレードランナー』1982年(アンドロイドは電気羊の夢を見るか?) 『トータル・リコール』1990年(追憶売ります) 『バルジョーでいこう!』1992年(戦争が…
あとで調べるとディックの長編第二作目。なんと1954年の作品。 それにしては宗教的なものとか、後年のディック作品に出て来るものはひと通り揃っている。 だが、読み返してみれば「世界戦争の放射能の後遺症によるミュータント」だとか、機械の描写で「真空…
サンリオSF文庫版152ページ 「地球にいたころ、いつだったか、ぼくにも奇妙な経験があるんだ。ごくささいなことなんだけどね、食器棚からカップを出したんだ、めったに使わないカップだったよ。カップの中に、蜘蛛が入っていたんだ、死んだ蜘蛛が。食べるも…
カテゴリ「看板/貼り紙/落書き」をつくっておきながら、いきなり変化球を投げてしまうけれど、ま、このカテゴリは「不特定多数へ向けての文字情報各種」ということで了解くだされ。 上の写真からはこれが道路に書かれていることがわかる。だから、そこから…
神楽坂の石畳の路地をふらふらしていると、とある壁にこんなふうにコケが生えていた。 それをじっと見ていると、私は空の高いところを飛行していて、大海原を真下に見下ろしているのね。そこは南国だから、ごく小さな無人島にも、海にあふれんばかりに植物が…
所沢の旧市役所近くにて発見。車のなかからパシャリ。 「公衆道徳を守りましょう」 いいっスね。ばっさりキターって感じで。具体性はないけど「とりあえずビール」というのとノリが似ているようにも思う。 色と書体がまたじつにいい。 あずき色ですよ。シブ…
森崎偏陸さんの初の個展だ。森崎さんの履歴はあえて書かない。私との関係は『プ』の助監督をやってもらった。そのあとはお友達的な関係であります。 偏陸さんは人のサポートをする立場にいるときにもっとも能力を発揮するので、こういうふうに「個展」ってこ…
映像に関することは省いて進行しようかと思ったのだけれど、イベントの告知はしておかなければやはりヘンだと思う。「ブログをチェックしてるぐらいの浅いヤツは来んでもエエわい」と尊大になっているような気もするし、まずは温厚なところで、月のはじめ(…
原マスミ。LP3枚とも持っています。ときどきしみじみ聞いていたりして。 その原さんが、同じように私が好んでいる映像作家の山田さんとトーク。それをビデオで記録するのが仕事。うれしい。 しかもトーク中に原さんが「そうですよねー」なんて私に声かけて…
そのフェアレディをよくみると、フロントの部分に亀裂が走っている。 おおっ。 これぞ亀の甲らを火であぶってできた亀裂を想起させるじゃないの。 亀も乗り物、フェアレディも乗り物だし。 この車の持ち主が死ぬまで、この車はここに放置されて朽ちていくの…
もう走らない車が放置されている。これは廃墟や廃屋とおなじようにソソるものがある。 似たようなものに「廃自販機」ってのがある、そのうちカテゴリに登場するだろう(と思いつつ、今、はじめてこのgooブログではカテゴリを19個しか登録できないと知る。増…
ベスト30であるかどうかはともかくとして、とりあえずは30カ所の路地映像をテープにまとめた。 明確な地番を記載するのはためらわれたのだが、その所在地の町名(たとえば世田谷区太子堂とかいうかんじ)まで記述した配布物を作成した。当日配ります。 番地…
昨日やった作業は「いい路地ソソる路地」を現在(というか2006年春)に合わせて絞り込むこと。 87カ所の路地が、55カ所に絞り込まれた。 理由はさまざまだ。まず、マンション建設や区画整理による消滅。それから、秋葉原のラジオ会館のように厳密には屋内で…
今週の木曜日(2007年5月10日)に、神田小川町にあるneoneo坐というフリースペースで「東京いい路地ソソる路地ベスト30」を発表することになっている。本日はその準備に没頭した(明日もそれで一日かかる予定)。 私にとっての「いい路地ソソる路地」っての…
街をうろついていて、ふと足をとめ、心惹かれてしまうもの。それは廃墟・廃屋であったり、投棄車両であったり、落書きであったり、錆びとか、つっかえ棒であったりするのだけれど、そのひとつに「亀裂」がある。 まずは代表的なパターンからいってみよう。こ…
先々週にこの女子プロレス興行の情報が、ついに専門誌が一誌のみになってしまった「週刊プロレス」のベタ記事に載ったとき「これだっ!」と思った私。 プロレスとは記憶を呼び起こすことで成り立っている部分が大きいから、私は脳内メモリ割り当てを、かなり…
夜、私の住んでいる側と反対の東京のはじっこにある上映会の会場に機材を届けにいく。 記憶をたどるとその街に行くことじたい、25年ぶりだ。 駅から徒歩10分の距離にある公共施設。一歩通行の多い道をなんとかぐるり回って、その場所にたどりつく。 階段を上…
創元文庫98ページ 「神は死んだよ。2019年に死体が見つかった。アルファ星そばの宇宙空間を漂流していた」 「見つかったのは、あたしたちより数千倍進化した有機生命体の死体。居住可能な世界をつくりだし、そこに生命体を住ませることはできたみたいだけど…
私はかつて缶コーヒーコレクターだった。 しかしソフトドリンクの主流がコーヒーからお茶系のものへ、そして缶からペットボトルに移行するにつれて、私のフェチ心、コレクター魂をソソる製品はなくなっていった。 そんな総括はともかく、これはひさびさのネ…