2005-09-01から1ヶ月間の記事一覧
いい歳の中年男なので、撮影したあとはいい居酒屋で飲んでくつろぎたい。しかし私は最近はひとりで撮影しているので、お疲れさま、ではちょいと一杯、をやる機会がない。 一昨日はいい居酒屋にめぐりあった。南千住駅前の大坪という居酒屋だ。添付写真はそこ…
昨日は東向島かいわいをうろうろしながら撮影した。 私はてっきり島本慶&岩田次男の中年ムード歌謡デュオ「ペーソス」のプロモフィルムの撮影だと思っていたが、どうやら違って、これはこれで山田勇男さんの新作ってことになるようだ。タイトルはまだ決まっ…
spaceNEO上映は終わったが、このまま断続的に書いていこう。とは言っても今日で『猫夜』は終了のつもり。 さて、この作品で一番苦労したのは編集だった。ほぼ10時間ぶんぐらいのフィルム素材を前にして、とにかく残せないものを抜いていった。「残せないもの…
本日、映写機を搬入してきました。 それからパーティー用の日本酒も選んでおきました。『極星』と『虚港』の印象的なシーンを撮影した土地に蔵元がある酒で、もちろん私は飲んでいて、名前は売れてないけれどいい酒を醸していることを記憶していた蔵元。 ま…
もう明日は映写機の搬入ではないか。 しゃべることとかも考えないと。とか悩みながら、パーティーに出すためにサモサをつくることにする。サモサってのは、インドの揚げ餃子のこと。もちろんカレー味でじゃがいもが入ってたりするのが一般的かな。 さて『猫…
カメラをリョウとカーコに渡す。 リョウとカーコと書いたが、神岡猟のことはふだんは「神岡」と呼んでいたし、寺本恵子のことは「恵子さん」と呼んでいた。なぜカーコかと言うと、富山からやってきたちょいと飲んだ彼女の高校時代の友人が、恵子さんのことを…
他人にカメラを託して、監督が現場にいられない世界を撮ってきてもらう。それは劇映画やドキュメンタリー作品のなかでは特に珍しいことではないけれど、個人映画のなかに持ち込んだとき、これは個人を越えた世界を探査することができる方法論かもしれない。…
まるで映画がひとりでに自己増殖するかのような映画をつくりたかった。 『極星』の被写体である神岡猟(リョウ)と寺本恵子(カーコ)にカメラを渡して、それぞれの日常的な映像を撮って来てもらう。それを交互につないで構成する。それだけ。じつにシンプル…
もはや作者である自分も、どの順番で撮影されたものなのか記憶にない。 そう、時系列に忠実な映画ではないのだ。 気持ちの流れや、映画としての流れからいってハマればそれが正しいということでいいでしょ。だいたい思い出なんてビデオテープといっしょで、…
添付写真は昨夜電話がかかってきた自主映画の撮影現場。急な出演なので全体のストーリーはよくわからない。私の役は医者で、主人公との会話など2シーンのみ。いずれ、出来上がって上映が決まったときにでもまた書くことにして、さらに『極星』について想い…
『極星』の冒頭20分ぐらいは、神岡猟を主役として、シナリオなしに撮り始めた映画が行き詰まってしまうさまを描いている。「描いている」というと劇映画のストーリーみたいだけれど、じっさいにまとまることなくいつの間にか撮りすすめることができなくなっ…
スペースNEOでの『極星』『猫夜』『虚港』一挙上映まであと10日だ。当日前夜までこのブログでよもやま話を書くことにしようと思う。まずは『極星』から。 撮影していたのは1985年4月から1986年9月ぐらいまで。初公開はひょんなことからユーロスペースになっ…
札幌や京都のように大学生が多くいる地方都市は、映像のみならず共同作業的な表現行為をこころざす人間にとっては仲間が見つけやすい場所だと言える。 浜松はその逆なのだ。大学は浜松医科大ぐらいで、それも町から離れている。 添付写真は私の作品を浜松で…
むかし話の続き。 札幌は当時は140万都市だったと思う。このくらいの地方都市だと、人と人の交流がやりやすいという利点がある。 あらゆる表現ジャンルのなかで、映画はもっとも他人のフンドシで勝負してしまう、してしまうことができる、もしくはうまく才能…
大盛況でした。狭くはないロフトプラスワンが満席だった。しかし観客のウケはどうだったんでしょうかねー。アヴァンギャルドな恐怖映像としてとらえてもらうよりは、むしろムラケンのトークで笑いがとれていたところから考えると『ほんとにあった呪いのビデ…
まずはタイトルを撮る。庭で直射日光の当るところにプリントした紙を固定し、三脚にZC1000を乗せ、距離1.5mをメジャーで測って位置を決め、ズームでフレームを決めて撮る。いやその前にスポットメーター(反射式露光計)で計測して、絞りを決める。先日購入…
このブログで以前、『世界が漏れていく場所(Omitted Zone from the World)』にしようかと書いた。それが頭の中で反芻され、まずは文字にしてプリントしてみることにした。やや縮め、英語タイトルも辞書を見て吟味しなおした。 『世界が漏れる場所(World is o…
私の単独著作の3つめの本『映画を楽しくつくる本』(ワイズ出版/1000円)は「ビンボーだけど映画をつくってしまうための55のステップとノウハウ」ってなかんじの本だけれど、その最初の項目が「どうやって仲間を集めるか」だ。 自分の場合をここで書いてみ…
今日で半分の日程が終了しているが、美学校映画祭2005のチラシがてもとにある。ここも誰かが選別するわけではない、アンデパンダン(無審査)上映会だ。条件は映画美学校に在籍しているか、したことがあるということだけかな。よくある卒展とは異なって、過…
ついに刊行されました。紙質がよくてずっしりと重たい。値段も税抜き2500円と重たい。 このなかで「無用の天地」という漫画の主人公の名が「山崎幹男」。左翼として追われ日本を脱出したが、どういうわけか満州で戦意高揚映画を撮っているという屈折した設定…
ちょいと前の「転落グセ」のところで書いた「ビルから飛び降り自殺する役」の映画は『ラディカルダンス』というタイトルで、渡辺剛さんという若い人が監督。撮影後、音沙汰がなかったのだが、昨日メールが来た。メールは出していたとのこと。それで、仙台シ…