山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

新作タイトルは『予感』


このブログで以前、『世界が漏れていく場所(Omitted Zone from the World)』にしようかと書いた。それが頭の中で反芻され、まずは文字にしてプリントしてみることにした。やや縮め、英語タイトルも辞書を見て吟味しなおした。
『世界が漏れる場所(World is oozing from this zone)』そうして、いつものように日本語は縦書きにし、その下に英訳タイトルを横書きで入れる。そうして見てみると「世界が漏れる場所」というタイトルは、横書きならいいけれど、縦書きではちょっとかっこ悪い。どこが?と言われても感覚的な問題なのだが(お習字の美学みたいなもんですな)。
それに、このタイトルは作品の内容に直接かかわってこない。これもポリシーに反する。
そこでうんうんジタバタと考えた。台風が通過して、ものすごい勢いで宙空を疾走していく濃淡さまざまの雲をみながら考えた。「しかしこの雲の流れって、まだ見てないけど『風の積分』なのかな。ちょうど向かいの家がリフォーム工事してるし」と思っていたら、スペースNEOの佐々木さんから電話あり、その鈴木志郎康『風の積分』の映写技師をすることになってしまった。11月26日です。7時間、雲が流れ続けるだけの映画です。
さて、そうこうしているうちにたどり着いたタイトルが『予感(Anticipation)』。これがいちばんしっくりくるし、シンプルでいいと思った。