山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

コンペ=選別主義?それとも出会い系?


ちょいと前の「転落グセ」のところで書いた「ビルから飛び降り自殺する役」の映画は『ラディカルダンス』というタイトルで、渡辺剛さんという若い人が監督。撮影後、音沙汰がなかったのだが、昨日メールが来た。メールは出していたとのこと。それで、仙台ショートピース2005というコンペ?と、ふかやインディーズムービーフェスというのに入選したとのこと。「ふかや」というのは深谷ネギで有名な埼玉県深谷市のこと。私はいろいろと思い入れがある町だ。
どういうわけか、深谷市民体育館でプロレスを見るというのが気に入ってしまって、車で2時間かけてそこまで見にいった一時期があった。このなかでいまはもうないレッスル夢ファクトリーというマイナー団体の興行で「怨霊」という怪奇派の選手が、なんと体育館の2階から、下のフロアーにいる選手にボディーアタック(プランチャ)をするということを目撃。ところが週刊プロレスにはこのことが記事にならず、年に2回ほど書かせてもらっていたコラム欄でそのことを書いたことがあった。
映像とは関係ないっスね。
まあ、そんな思い入れのある町なので、もしかしたら10月2日の上映日には参加しようかと思っていたりする。
ところで私、コンペってものがとても嫌いです。コンペということはすなわち選別する、つまり優劣をつけるわけで、それがとても嫌なのです。すべての作品にはそれぞれの個性と生きる道があって、それをこっちはこっちに比べて優れている劣っていると決めつけることはとてもできない。じゃあなんでシネヴィスシネマの審査員をしてるんだと言われるが、これはあくまで8ミリの振興のためが第一目的。
しかしずいぶん前に大西健児くんと話していて、彼が「世界に400ぐらいエントリー可能な映画祭があるのだから、かたっぱしから応募していけばよほどのことがない限りどこかにはひっかかりますよ」と、彼特有のいい意味でのしゃあしゃあとした口調で言っていたっけ。今、思い返してみると「優劣をつける行為をすること=権威」ということで生理的に拒否していたのだと思う。やっぱパンクス的態度ってのが根にしみ込んでいる。
その点、大西くんの考えは「出会い系」的な捉え方ですな。選ばれなかったことを屈辱とは思わないわけね。ポシティブシンキング系な態度ですな。とにかく、くよくよしないでいられることはいい。そうありたい。しゃあしゃあと生きていきたいものです。
(添付画像は先日撮影した団地廃墟=わりと深谷市に近いぞ)