山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

PKD原作映画『クローン』

これまで何本の映画がディックのSF原作から産まれているか。
タイトル、製作年度、原作題名を。
ブレードランナー』1982年(アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
トータル・リコール』1990年(追憶売ります)
『バルジョーでいこう!』1992年(戦争が終り、世界の終りが始まった)
『スクリーマーズ』1996年(変種2号)
『クローン』2001年(にせもの)
『マイノリティ・レポート』2002年(新潮文庫版では「少数報告」)
スキャナー・ダークリー』2006年(暗闇のスキャナー)
私はこれまで『ブレードランナー』と『トータル・リコール』しか見ていない。
今回見た(見たといっても放送を録画したもの)のは原作が短編だ。しかも50年代。オチがわかっていたので、楽しめなかった。『ブレードランナー』ぐらい改変してもらった方がよかった。
ディックの小説の主人公は、ほとんどが落伍者(ルーザー)である。たまたま高い地位についていても、死の誘惑の虜になっていたり、どうしようもないほど疲労していたりするのが通例。だから、どうもねー、ハリソン・フォードシュワルツェネッガーなどではない。断固、それはない。
ちなみにディックじしんは『ブレードランナー』の完成を待たずして亡くなったはず。