山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

FZ200での音声モニター方法


8ミリフィルムからHDVへと移行したのが2008年。
そのときからずっとキヤノンHV20というカメラを使っている。これはまだ使い続けるつもりだが『ディープスイーツ』のなかで、どうしてもスローモーションが欲しい部分が発生した。
そこで半年ほど前にネット調べをしてみたところ、パナ(Lumix)のFZ200という機種だとHD解像度で120fpsのハイスピード撮影ができるということがわかった。値段も安くて実売3万円台前半だったので、すぐに買ってみた。
いろいろと試し撮りをしてみて気づいた最大の利点は、なんと自分でも意外なことに「かたちがスチールカメラなので、不審な顔をされにくい、というか気軽に動画をばんばん撮れる」ということだ。
ビデオカメラを構えていると、どうしても住民などから「こいつ何を撮っているのだ?」という顔をされる。しかしスチールカメラで、ごくありきたりの形をしているFZ200だと「散歩に持ち歩いて猫とか花とか富士山を撮ってま~す」というふりがとっさにできるではないか。これは心理的ラクだ。
しかし映画作品に全面的に使うとすると、自分にとって致命的なマイナスポイントがあった。それは「撮影した映像の音声がチェックできない」ということだ。
なんとかならないだろうか、もちろん安価で、と考えてみた。
撮った動画の音声はボディについている豆粒ほどのスピーカーから確認できるのだけれど、これでは大切なセリフがきちんと録音できたかどうかわかない。
音声の外部出力は2つある。HDMIとAVケーブル。どちらも別売り。
HDMIの方は出力する先をバッテリー駆動できる小型モニターにするのだとすれば、2万円ちかくかかってしまう。
とりあえずは音声だけモニターできればいいということで、結果的にたどりついたのが添付画像のような組み合わせ。
同じようなことを求めている人がいるかもしれないので、瑣末的なことだけれど記事にしておこうと思った次第です。
まずAVケーブルは1000円ほどだけれど、アマゾンの商品レビュー欄に「フジの製品と同一」と書かれていた。そちらは500円弱なので当然そっちを購入する。
黄色(映像)と白(音声)のRCAピンが出ているので、白い方にRCAピンからミニジャックの変換をかまして、ヘッドフォンアンプに繋ぐことにした。最近、スマホで音楽を聞くが出力をもっと欲しい人のためにヘッドフォンアンプがいくつも発売されている。高価が製品が多いけれど、自分の場合は音質は問わないので安価なものでいい。2000円弱のオーム電機製の製品を選んだ。
入力と出力の穴の間隔が狭いので、変換プラグ(黒いやつ)を少々彫刻刀で削ってなんとか添付画像のようなかんじで完成。
音声はステレオでは聞けないが、そこらへんを割り引けばこれで撮影後に音声をヘッドフォンで確認できるようになった。
(付記/セリフなどを録音するときはもちろん外部マイクを使います。これはキヤノンHV20でも使っているものを、入力ジャックをミニからミニミニへと変換すればそのままFZ200でも外部入力端子があるので使えます。ちなみに自分が使っている組み合わせはマイクが通常時がオーディオテクニカAT822、超高指向時がロードNTG-2で、どちらの場合でもロード製のOリング使用のホルダをストッパーのでっぱりをペンチで切除したものに装着して使っています)