りほ12歳のメインイベント
さくらえみ率いるアイスリボンの、2010年5月の後楽園大会。
そう、後楽園ホールですよ。道場マッチでも新木場ファーストリングでもない。
そのメイン。
シングルマッチ。で、チャンピオンであるのは、対戦相手のさくらえみではなく、りほなのだ。
極上のシチュエーション。
意地悪く言えば、それだけで成立してしまっている。キャスティングだけで、もう黒字が見込めるハリウッド映画やインド映画みたいなものだ。
そこで表現されていたのは「こわれやすいもの」。
そうよ。試合後コメントでりほ自身がこう言っていた。
「どんどん身体も大きくなってきているので、これまでできていた動きがいつまで見せられるかわからない」
そうだ。12歳ははかない。いま、このリングにいる女子プロレスラー、りほは、もうちょっとするといなくなってしまうかもしれない。そのはかなさ。こわれやすさ。それらはみごとに表現されていたと思う。添付画像は、ゴングが鳴った直後のりほのアップ。この一枚の静止画像に集約されていると思う。