山崎幹夫の各種センサー

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いま、女子プロレス団体は8つ


このところ急に女子プロレスが気になり出した。
理由ははっきりしている。
来年初頭に予定されているブル中野の引退興行だ。
ブル中野はプロゴルファーを目指して渡米したりして、そのままプロレスからはフェードアウトしてたのだった。それが、来年、引退興行をするという。それだけならべつにどうということのない話なのだけれど、その興行は、これまでブル中野に縁のあるレスラー大集合で、同窓会的なものにはしないという。女子プロレスの未来の見取り図が見えるようなものにしたいと言っているそうな。
おお。さすがブル中野だ。
しかし、女子プロレスにどんな未来があるのだろう。もうダメかも。と思っていた。全日本女子が倒産して消滅し、ガイアが解散してからは。
ブル中野は現在ある女子プロレスの団体の興行に足を運んでいるということだ。ならば、ブルが来年披露する「見取り図」のようなものを、自分も自分なりに頭のなかで描いてみたいな、と思ったわけだ。
で、まずは一番気になる団体であるアイスリボンの道場マッチに足を運ぼうとしたのが、昨日(9月21日)。運悪く台風直撃で、断念した。興行じたいも中止になった。
ま、年内にはいくつかの団体の興行に足を運んでみるとして、いま、女子プロレスって、何団体あるのか?
答えは8団体。
ざっと自分なりに、その8つの団体についてどんな印象を持っているのかを書いておきましょ。

アイスリボン
ニコ生中継が始まったこの団体。前に記事にしたように、小学生、中学生レスラーがいる。ある意味とても敷居が低い団体という印象。そして、全日本女子プロレスからはもっとも遠いところにいる団体。そういう意味で最左翼だろう。それを象徴するのが添付画像。これは8月21日の後楽園ホール大会のラストの光景。みんな手をつないで仲良しこよし。ほんわかとぬるい感じ。それがこの団体特有の持ち味であって、保守的なプロレスファンからは「お遊戯」と批判されるわけ。
●スターダム
高橋奈苗(エース)+風香(ゼネラルマネージャ)+ロッシー小川(仕切り)の団体。小学生レスラーもいてアイスリボンに近いような様態をとっているけれど、俺の印象はまったく違う。こっちはウケ光線バリバリだ。なんとか商売として軌道に乗せたいという気持ちを濃厚に感じる。サークル活動的なアイスリボンとは違うと思うな。
●ディアナ
井上京子伊藤薫の団体。しかし毎月のように所属選手が離脱するし、妙な政治家くずれがリング上でトークするし、健康食品まがいの水を売っているというし、なんともきなくさい匂いに満ちている。いわゆるブラックな香りがすることじたいは団体の個性だし、いいと思うけれど、井上京子伊藤薫のキャラとは相反するところにちぐはくさがあり。不安定感に関しては7団体で一番。
●レイナ
堀田裕美子がエースとしているが、基本ここはメキシコ最大の団体CMLLと提携してルチャドーラを来日させて、日本人でルチャに対応できるRAYや栗原あゆみを使っている団体。メインで使っている会場が江戸川区の、都営新宿線瑞江駅ちかくにある東部フレンドホールというのがソソる。俺はルチャ好きなので、一度は見とかなきゃな。
●仙台ガールズプロレスリン
現在の女子プロレスの「強さの象徴」である里村芽衣子が率いる団体。仙台中心で興行をおこない、東京には選手を派遣するだけだったが、来月10月27日についに後楽園ホールにて東京での主宰興行をする。
JWP
女子プロレス団体としては最古になってしまった。が、初期のJWPを支えた尾崎魔弓ダイナマイト関西カルロス天野は次に書くOZアカデミーでやっているので、さほど歴史があるという感じはしない。
OZアカデミー
尾崎魔弓の団体。ベテラン選手の参戦が特徴。40歳を過ぎた女子レスラーが何を表現するかというは、きわめて重大な課題だと思う。中年を迎えた女性の、小賢しさ、経験豊富な魔性ぶり、古メス狸ぶりなどが、リングでディスプレイされることで金を取れると思うのだけれど、そのことに自覚的なレスラーは何人いるだろう。懐メロを歌いたい気持ちもわかるのだけれど。
●WAVE
桜花由美とGAMIの団体。あからさまにお笑い狙いな試合があるというのは他団体にない特徴だろうけれど、それがいまひとつふやけた印象につながってもいる。しかし着実に動員力はつけてきているらしい。