山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

もっとも深い部分でのしこり?


前にも書いたことだが、退色しかけた「通学路」「学童注意」の標識に、なぜこうも私は反応するのだろう。
P・K・ディックは男女ペアの双子として生まれたのだが、女の子の方は幼いうちに亡くなってしまったらしい。その事実に気づくと、ディックのいくつかの作品に出てくる「体のなかに分離できず融合した双子のかたわれがいて、それは生きて意識をもっている」というSFギミックの根源が理解できる。
私にも妹がいて、まだ生きているのだけれど、小学生のうちに、なにかトラウマ的な事象でもあったのだろうか、と頭をひねる。なにかあったのかもしれない。そして、そのことを思い出さないでいることに成功しているのかもしれない。
いや、そうではない。
私は妹を失っているのだ。
兄として、守らなくてはいけない存在だった妹を失っている。
でもそれがトラウマ?