TOKYO BLACK@よなエール
世知辛い話だけれど「こりゃーうめー」と思っても、そこには「このうまさで、この値段だからねー」という付帯条件がつく。
日本酒について「どの蔵元がオススメ?」とはよく聞かれることで、そのたびに「黒龍」とか「東洋美人」とか「獺祭(だっさい)」とか、その場で思いついた銘柄を答えているけれど、これすべて、正確に言えば「値段のわりに酒質のグレードが高い、コストパフォーマンス抜群の銘柄」という意味なのだ。
さてさて、それで、地ビールというものがブームになってから、かれこれ15年ほど経ちますでしょうか。いくつものビール醸造所が誕生して、スキルの低いものが淘汰されて、ようやく落ち着いてきた昨今、なかでも評判のよろしい地ビールとして「よなよなエール」ってのがあります。軽井沢にあるヤッホーブルーイングの製造。
それが、近場のスーパー「いなげや」にも置いてあるので、ときどき購入して呑んでいたのですが、つい最近のこと、おなじ醸造所の、もっと黒いエールビール「TOKYO BLACK」が並んでいるので「やったー、これ快挙」と思ったのですよ。
価格は280円。やたら高いわけではない。
呑んでみると「よなエール」独特の風味を受け継いでいる。この銘柄、ちょいとファンになってしまいそう。
とにかく、近所のスーパーで購入できるというメリットは大きいです。日本酒や焼酎はそれなりに信頼できる個人商店で選択して買うけれど、ビールに関してはそこらでさくっと買いたいのですよね。