山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

『バオバブ』アフレコ


バオバブのけじめ』は同時録音をしているが、2か所ほど不具合が生じてアフレコということになった。美学校のMAルームにてモニターを見ながらの口パクをする。録音する部分は短かったのでそれほど時間はかからずに終わったが、ここでも私、何回かセリフをトチってしまう。反省。
帰りの地下鉄のホームで、そういえば20年ちょい前に札幌の私の住んでいたアパートでアフレコしたことを思い出した。アパートの廊下に8ミリ映写機を置き、室内に吊るしたシーツに映写して、役者さんはそのうしろからぼやけた映像を見てセリフを合わせてもらったけ。今回はビデオにした映像を見ながらで、タイムコードが入っているから、もっぱらそれをきっかけにしてセリフを言っていた。しかし8ミリの場合はそんなものはないので、口のうごきに合わせてセリフを言わないといけない。当然ながら、なかなか合わない。8ミリフィルムはこの世界で唯一のものだから、何回も映写機を通しているとキズがついてくる。なかなか長いセリフを合わせられない役者さんに、私はちょっとキレて「てめぇの言ったことも合わせられないのか、このアホッ」と怒鳴ったっけ。深く反省。
「あんときは怒鳴ってごめんね」と電話したいところだが、怒鳴った相手の犬飼久美子はもうこの世にいない。そう思うといたたまれないような気分になり、キノキュッヘに飲みにいく。