山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

UFOを出すか、この空に


昨日はソニーの件で書かなかったが、例の公園のタコ山もどきをチェックに行った。空のヌケを確認したかったからだ。
というのは、この空にUFOでも走らせようかと考えたわけです。『ルシファー・ライジング』をもじるなら、そこまでやらないといけないような気がしてきた。添付写真の構図で、空に光をひとつ走らせてみようか。それを呼ぶのはラブホにいた女がいいだろう。手を挙げるような簡単な動作で、空に光が横切る。それだけでいい。それだけでカタルシスはある。あるならそれでいいわけだ。
世の中には、表現されたものに接して反応するしかたに、乱暴に言って2つの反応のしかたがある。分析的な反応のしかたと、自己表出型の反応のしかただ。分析型はその通り、表現されたものを解剖し、他の作品との類似や距離を測定して、その意義を立ち位置みたいなものを言葉にしていく。もうひとつの自己表出型ってのは、あくまで反射的な自分の感情的レベルでの反応をもとにして、作品によって揺れ動かされた自分の内部をきちんと記述することを目指す。その過程で反発があればかなり強力な 批判になる。
どちらでもいいわけだけれど、私の場合、この2つの反応のしかたに対処できるように作品づくりをしているような気がする。対処できるとか言って、じつは上映会場で配られるアンケートを、私は読んでいなかったりする。これは自主製作映画の作者としては珍しいのではないか。だいたいの作家が、感想を気にするものだ。でも私は見た直後でなく、一夜明けたあとでの反応が知りたい。いや、知りたいというより、見た直後はフラフラしてしまって、ようやく数日後に落ち着いて思い返した時にドシンとくるような作品をつくりたいと思っているのですよ。