山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

さらにロケハン(彷徨)する


語のほんらいの意味では、イメージやシナリオに合った撮影場所を探すことなのだが、私の場合、その場や出くわしたモノから触発されてコンセプトが成立することが多い。多いというか、ほとんどだ。刺激は多い方がいい。だからうろうろと彷徨(さまよ)う。
本日は埼玉県の江南、鳩山、嵐山あたり。雨が強く降ってまるで視界が取れないこともあり、ロケハンにはならないが、それはそれでこちらの感情を揺り動かし、忘れていた記憶や感触、気分のかたちを呼び出してくれ、それが作品のコンセプトへとつながることもある。添付写真の物件は嵐山の農道のどこかだと思う。笹に埋もれた軽自動車。埋もれ具合、笹が雨に濡れて、その緑とちょっと褪色しかかっている車の塗色の赤がいい感じ。
私のつくっているもの、これからもつくっていくはずの映画は、スケッチ映画ではない。スケッチ映画を指向していない。だからまずはコンセプトが降ってくることが肝心なのだ。反射的にデジカメで何百枚も撮るような感じで映画をつくることは、どうも私の性格的にできないようだ。それに、そういうタイプの作品は事欠かないし。