山崎幹夫の各種センサー

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ドラゴンズドグマ(PS3)


プレイ時間60時間ほどで「ん、もういいか」という気分になった。
クリアはしていない。
だが、このゲーム内の行ける場所をすべて踏破してしまったことが、ゲームを続けるモチベーションをブロックしてしまった。
評価できる部分とそうでない部分があった。

評価できるのは、さすが『モンスターハンター』のカプコン製作(つまり日本製)のゲームだけあって、大型モンスターとの戦いがよくできているということ。しがみつき、よじのぼり『ワンダと巨像』のようにガシガシと責めることができる。
攻撃の技も多彩で、ここらへんはさすがと思った。
バグらしいバグも見当たらない。
街のなかでは屋根に登って、ジャンプで屋根づたいに移動することもできる。もちろん落下もあり、落下の度合いによっては落下死することもある。ここらへんのアクションのストレスのなさもさすが。

評価できない点の最大のものは、物語の展開のずさんさ。
いくつものクエストがあるのだけれど、それがいつまで経っても物語での有機的結合を起こさない(つまりダイナミズムが生まれてこない)。
おつかいをこなしたり「何を何匹倒せ」というような作業をするのもそれほど苦ではないけれど、いつまで経ってもそれらが単発のままで投げ出されていると、やはり「なんじゃこりゃ」と思ってしまう。そこらへんも継続するモチベーションの低下にかかわってくる要素だ。
つまり、このファンタジー世界に「深み」みたいなものが感じられないということでもある。
もったいない。
よく練り込まれたRPGであれば、通行人ていどの役のなにげない一言に、その世界の奥行きを感じ取ることができたりするものなんだけれど、そこらへんが欠如していました。

お次は『キングダムズ オブ アマラー:レコニング』をやります。