山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

フィルム映写でminiDV音出しのシンクロ


こんかいラ・カメラで上映した『ふねまくら遠景』はフィルムにマグネコーティングすることができませんでした。(フジのマグネ機械が故障して断られ、しかたなく編集をしたためにあとからのコーティング作業を断られた)
そこでテレシネしたものにきちんと音をつけたわけですが、ラ・カメラの今回の上映では、miniDVテープを再生してそこから音を出し、映写機の方の微速度調整をいじることによってシンクロすることにしました。
ちょいとわかりにくいかもしれませんが、ラ・カメラでの映写のポジションで立ってパチリした画像です。映写機はGS1200。今回『VMの夢想』のみ16ミリ作品だったので、左横に16ミリ映写機もあります。
右下に見えているのがDVカメラで、これは三脚に乗せてあります。というのは、このポジションで座った場合、ちょうど視界にスクリーンと、DVカメラの液晶モニターがいっしょに入るようにしているのです。
これで、カット替わりを目安にして、映写機の微速度調整をいじりながらシンクロさせました。
おっと、映写機のしたに綿棒が一本あります。これは磁気ヘッドの掃除にも使うのですが、映写中のホコリ取りにも使うものです。
映写室がある場合はエアダストクリーナー(缶入りで空気を強く吹き出すもの)でホコリを飛ばすのですが、ラ・カメラには画像のように、映写室はありません。エアダストクリーナーを使ったら「ぶわっ!」という音がしてしまいます。できればホコリの除去は無音でやりたい。
それで、いつ頃、誰によって開発されたテクなのか知らないのですが、綿棒に消毒用アルコール(あるいはフィルムクリーナー液)をつけて、できるだけ映写される部分の近くにてフィルムに液をつけるのです。その液の湿り気でホコリを除去するわけです。