『往復V』のシメ、完成
映写してみるとすぐムダな箇所を発見。20秒ほどある冒頭部の冗漫なところを切り捨てて完成とする。
音声的にも問題はなかった。
このあと、これを山田さんに送る。いままで送ったものはすべて山田さんのもとにある。私のてもとには山田さんからの6信ぶんの映像があるのみ。しばらくして、山田さんから今回のものを含む私からの6つのフィルムと、作品の最初と最後につけるタイトルボード、さらに山田パートの冒頭につけるボードが送られてくる。これらと、自分のパートの冒頭につけるボードを撮影し、現像上がったらすべてを1つのリールにまとめて完成ということになる。上映は10月のラ・カメラ。
ところで部屋の隅に投げ捨てた箱を処分しがてら数えてみると150個ある。平均5分として、ぜんぶで750分あったわけだ。これを6分に凝縮した。のこりの744分ぶんの8ミリフィルムを「燃えないゴミ」として捨てたわけだ。
いまから考えると「フィルム供養」とか称して、フジフィルム本社前にて、それらのシングル8フィルムを映写して、映写したフィルムは巻き取りリールに巻き取らず、映写機の後ろでズタズタにして「燃えないゴミ」袋に詰め込んでいくというパフォーマンスをしてもよかったのだろう。