山崎幹夫の各種センサー

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メタルサーガ 鋼の季節(DS)


このゲームは、このカテゴリの最初の記事で私のフェイヴァリット5に入れている『メタルマックス2』の、正統な続編になるゲーム作品だ。
以下、いろいろ書くように、もろ手を上げてバンザイできない出来なのだけれど、ともあれ日の目を見たということは歓迎したい。
例によって長所と短所を書き連ねるけれど、最初に書いておくべきことは、クリアしていない、ということ。攻略サイトで確認すると、チャート的にはもう最後の方まできているのだが、DSの小さい画面を見ているのがつらくなってしまったというのが最大の理由だ。だってワタシ、ゲームボーイのソフトも「スーパーゲームボーイ」というアタッチメントを使って、テレビ画面にしてやっていたものですから、どうも携帯用ゲーム機の画面になじまないのですよ。
さて、長所から。
なんと言っても、このシリーズ最大の魅力はハードボイルドなこと。マカロニウエスタンっぽい雰囲気なんですよね。街の住人も不親切で相手にしてくれない。実力でサバイバルしていかなければならない世界がいい。
この世界には魔法がない。核戦争によって崩壊し、荒廃した未来が舞台。銃と戦車によって闘うしかない。スキルアップ要素もあるけれど、基本的には戦車のパーツを改造したり、入れ替えたりして戦力を向上させる。なかなか機械油の匂いが充満している感じで好ましい。「魔法がないなら死んだらロスト?」と思う人がいるだろうけれど、そこはちょっと反則で、マッドサイエンティストがいて、どんな死体も生き返らせてしまう。
もひとつの長所は自由度の高さ。物語の本筋とは別のクエストがいくつも用意されていて、それにかかわらずとも問題なし。いくつものクエストを掛け持ちすることも可能。けっこう気ままにこの世界をうろつき回れる。
短所にいきますか。
すべてスティック操作にしたのは失敗。スティックによってパーティーを誘導するのだけれど、操作性に難がある。
また自由度の高さゆえにバグ発生率も高いのはいただけない。私も一度バグってリセットした。
最大の短所はグラフィックのしょぼさかなー。DSだからと言ってスーファミの頃と同じグラフィックでは、進歩がない。やはりプレイヤーは、変わらない部分のキープと、その上での進化を求めるものですから。
というわけで、あまりホメられるデキではなかったけれど、この独自の世界には魅力がある。次の作品が出たらまた買ってプレイするだろう。そのときはDSではないことを願います。