山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

女子プロレスは日向あずみvsアメコンに決定


20日のスペースneoでの講座イベントの参考映像を選ぶ作業。
女子プロレスから何か一試合を選ぶことにする。
先月やった「女子プロレス」とは異なる観点での選択にしようと思った。先月の参考映像は、今世紀になってからおこなわれた試合映像が、今年2月のLLPW両国国技館大会での内菜&おばっち飯塚vsボリショイキッド&さるぼぼの対戦だけだった。これはお笑いプロレスなので、今世紀に入ってからは名勝負はないのか、とも思われるセレクションだった。
そこで「今年おこなわれた試合で、名勝負と言ってもいいもの」にしようと思ったのだった。
あれこれ思案の末に選んだのが、JWPの8月28日の後楽園ホール大会、メインの日向あずみvsアメージングコングの試合だ。
力道山以来の「デカくて凶暴な外国人レスラーを、すべてにおいて劣っているように見える日本人レスラーが退治する」という王道な試合です。
日向あずみもまた、現在の女子プロレスのトップどころに位置しているのだけれど、たいへんな欠陥を持っている。それは「しゃべれない」ということなのだ。コトバを器用にあやつれないのです。英語でまくしたてるアメコンの方がよほど意味がつたわるとは、何ということだ。
そんなハンデを、彼女は身体能力を見せつけることで克服している。男とは筋肉のつきかたが異なるので、ぱっと見てわかるものではないけれど、この人、凄いカラダをしてますよ。
ぎゃあぎゃあ騒ぐ、キャットファイトに通じる「女っぽさ」を見せるわけではない。
神取、里村のような「強さそのもののギラつき」を見せるわけでもない。
日向あずみの魅力は、その「ひたむきさ」にある。新人の「ガムシャラさ」とはちがう、どこかくすぶった部分も内包していながら、突如として爆発するエモーションのかたちがいい。つまり、晴天の日に感じる太陽光線とは違って、曇りの日に、ぶ厚い雲の切れ目から洩れて線状に地上に降り注ぐ光線のように、あたたかくはないけれど、ストレートでないゆえの美しさがあるのね。