山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

吉田万里子の人気を決定づけたあのショット


29日のneoneo講座での参考映像選択の作業を進める。
あーでもない、こーでもないと、どのようにしたら女子プロレスの魅力を素描できるか、そこに神経を使う。
はずせないと私が考える映像はたくさんあるけれど、3時間もの間に、重たい試合映像ばかりを連続的に見せるわけにはいかない。すべてメインイベントの連続ではいけないのだ。一日の試合が前座から始まって、メインで締められる。そのトータルの印象が「次も金を払って観に来てやろう」という観客の気持ちを生み出すように、へり(エッジ)の部分と中心部を、うまく往還するように参考映像を並べていかないといけない。
そんななかではずせないと思っていた映像を、なんとか見つけた。
まだ新人の頃の吉田万里子が、負傷欠場している時のこと。
「そんなにまでして、どうしてプロレスを続けたいの?」という質問に、ふと、コトバに詰まり、滂沱の涙を流す。
涙を流しながら、しかし彼女はしっかり顔をカメラに向けている。
あふれ出す感情と、それを隠さず伝える姿勢。復帰できないかもしれないけれど、せいいっぱいレスラーとしての姿勢を見せている姿に、その番組を見た人はコロリと吉田万里子のファンになった。
おそらく、ここらへんが女子プロレスの魅力のコアな部分だと思う。
この映像が見つかってよかったー。