山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

LLPWでデビューのミラは新しいかも


LLPW名物、新宿2丁目系プロレス」というのはやめた方がいいと思う。
事態は異なる方向に流れていくはずだし、そうでなくてはならない。
LLPWの8月の後楽園ホール大会で「男がする女子プロレス」の新しいレスラーがデビューした。名前は「ミラ」。男性の女子プロレスラーとしては、数えてみるとこれで6人目になる。
「男もすなる女子プロレス」というテーマは新しいのだけれど、「新宿2丁目」と言ってしまうと、とたんに意味が濁ってしまう。日本ではなかったギミックだけれど、アメリカやメキシコでは「オカマちゃんレスラー」ってのは、かなり昔からあったスタイルなのね。想像つくだろうけれど、基本的にはお笑い芸人の一種なのです。でもそこを先鋭化した表現にしてみせたのがDDTの「男色ディーノ」選手で、これはこれでとても素晴らしい。
しかしLLPWのこの路線はあくまで「女子プロレス」が根っこにある。それを男性がやることで、お笑いの部分はポピュラリティーとしての導入部であって、そこから奥の方にいくと「女子プロレスとは何か」という批評性に導かれるはず。
でもいままでの5人はそこが突破できませんでしたね。
ミラは添付画像のとおり「お笑い」の要素がない。まだ1試合しかしていないので過大な評価はできないけれど、いよいよこのジャンルが進化していこうとしているかと思うと、かなり期待してしまうぞ。