山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

プロレスは存在感を競っているのよ


プロレスの試合のなかには、ある程度の「ストーリー進行」がある場合もある。けれども、たいていの試合はとくにストーリー的な方向付けがされているわけではない。
では、リングの上で何をしているのか?
存在感を競い合っているのだ。
そのいい例が、仙女フラッシュトーナメントでもっとも光っていた世IV虎(よしこ)だろう。
添付画像を見てください。
背中だけの画像であっても、その「強さのオーラ」みたいなものがビンビン出ている仙女の里村芽衣子。いまの女子プロレスの、強さの象徴でもあります。
その里村に対して、たかがキャリア1年のレスラーが、ひるまずに対峙している。これはぐっときます。凄かったね。観客の声。数百人の男が思わず「うおっー」と声に出したのだろう、その声の圧力みたいなものが、場内の空気を振動させた。
キャリアの圧倒的な差にもかかわらず、存在感を対峙させてみせた。
そのことに思わず「おおおっ」と声が漏れてしまったわけで、この重要なイベントで、メインの試合に美闘陽子でなく世IV虎を出したスターダムの戦略がみごとなまでに当たった瞬間だった。「おおおーっ」の声は、その場に立ち合うことができた幸福感の表明でもあるのです。

ちょっと先のことですが、12月20日(火)の夜、neoneo坐@新御茶ノ水にて、私が以前やった「女子プロレスレクチャー」を30分ほどに短縮して再現することになりました。大木裕之ほかの映像作品の上映と一緒の企画。飲みながらの忘年会気分なイベントになるようです。きちんと決まったらまた「イベント告知」にカテゴライズして告知文章アップします。