山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

ミステリーゾーン#80


地球人そっくりの宇宙人が住宅地に住んでいる。彼らの目的は地球人類を抹殺して植民地にすること。
というありきたりな設定。
添付画像は、その宇宙人(なんと皮ジャン)たちが司令部と交信しているところ。画像モニターが丸っこいのがなんともこの時期のSFデザインでいいですね。
さて、物語の結構としては、なんらかの努力やら偶然やらで、その宇宙人の人類抹殺計画が破綻したことになるのだろうと思いきや、見事に裏切ってくれます。人類抹殺は成功するという流れで終わるのね。これは新鮮。「もちろんこれはフィクションですから」なんていう言い訳が最後につくけれど、ここにあるのは核兵器を手ににらみあっている冷戦の時代精神なのでしょうな。
宇宙人が人間のふりをしてフツーの住宅地に潜んでいるという設定はとてもディック的なのだけれど、それほど生かされてない(ディック的展開にはならない)のは残念。