山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

プロパガンタと妄想(妄想の伝染その1)


『虚港』の上映のために訪れた1997年の山形ドキュメンタリー映画際では、プロパガンタ映画の特集上映がおこなわれていて、痛く興味を惹かれた私は毎日そちらの会場に通った。(あとでコーディネーター氏にも「毎日いらっしゃってましたね」と言われちゃったっけ)
なんだかおもしろかった。ハイキーなトーンで高揚する映画のありさまに、妙にソソられた。
なんとかそのへんをいじくってみたい。そう思い続けて13年ってわけだ。
このところ、こんなことを考えている。
「妄想ってのは伝染するらしい。それが大規模に、計画的に仕込まれたのがプロパガンタ映画ってことでいいのかな」
そのようなことを考えたのは、身近なところで被害妄想に取り憑かれた人があらわれたからなのだ。
世に「集団ストーカー被害者」という人々がいる。
何者かに自分がストーカーされ、いやがらせ行為を受けていると訴える人たちのことをそういう。この「何者か」というところに「創価学会」という単語が入ることがほとんどのようだ。
インターネットを利用して、ブログや掲示板、果てはYouTubeも利用してその「被害」を訴えている。
ある掲示板からの情報で、家のまわりにベタベタと主張を貼付けている人がいるとのことで、あやふやな情報をたよりに出かけてみた。(本も読んだりしますが、まずは現場を踏んでみること、そこから思考していくことは文化人類学の基本として叩き込まれたことです。フィールドワーク精神ね)
しかしべったりと続く住宅地のつらなりのなかで、目的の家を探し当てることはできなかった。添付画像は最後にちょっとパチリと。
ま、それで、その住宅地の感触だけを抱いて帰ってきたのだけれど、ネットで調べていくと、さほど深く調べているわけではないのに、集団ストーカー被害を訴える夫婦が2組みつかった。
やはり、妄想は伝染するのだろうか。
だとすればそのメカニズムは?
解明できない(あたりまえだぁ)だろうけれど、そこらを追求していくうちに次の作品のネタが得られるかもという思惑。
もちろん、ドキュメンタリー映画はつくりません。