山崎幹夫の各種センサー

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ゼノブレイドクロス(WiiU)


前作がおもしろかったので新品予約購入した。そしてプレイ時間は200時間超。
前作はキャラクターやストーリー展開が少年漫画っぽいのが気になったのだけれど、今回はそれよりもやや対象年齢は高めに設定されているかと思う。
しかしモンスターや装備品デザインの野暮ったさが気になった。
また、日本製ゲームとしてはめずらしく、かなり不親切。ヒントがないクエストが多い。おそらくネットで情報交換することを前提に、このようなノーヒントでユーザーに投げ出すようなつくりにしているのだろうと推察できるけれど、攻略サイトに頼ることを封印するゲームスタイルの人にとっては相当に苦痛だろう思われる。
まあそれでどのクエストもよく練り込まれていれば問題ないのだけれど、どこか幼稚さの残るクエストも散見されるので、ちょっとそのあたりもマイナス要素だろう。
そんなふうに欠点もはらんではいるものの、自分は前作『ゼノブレイド』に続いて、今作も最大級に評価したい。それはイデオロギー的な部分にあえて踏み込んだ作品づくりをしているからだ。
設定はファンタジーというよりはっきりとSF。人類以外にも多数の「異星人」が登場する。そこでそれらの異星人を抑圧して支配することを悪とし、共存共闘することを善としたストーリーになっている。
さらに、そのストーリー展開のなかで、単細胞的に地球人が生き延びることを無前提の善としていないところに好感を持った。この宇宙のなかで、地球人が絶滅する方がいいことなのかもしれないという視点もありだとしているのだ。
「自分たちはこれまでいがみあい、殺し合ってきたのに、急に異星人と仲良くすることなんて可能なのか?」という台詞もあったと思う。
当然ながら排外主義に固執する地球人グループもいるわけで、そいつらと単純に戦闘するのではなく、短いながら討論させているという場面も印象的だった。

ストーリーは結局すべてを収拾できず、どうやら続編が出るようすで、しかたない、続編も買います。ただひとつ、描画の遅れをどうにかしてほしい。
指定された場所についたのに何も起こらず、描画されるのを数秒待つのはかなりまぬけな感じなので。