角川文庫『ランボオの手紙』
これまであまり「この本を読んだ」とかいうことは書かなかった。直接的に映像作品の制作には結びつかないと思ったからだ。
で、たいぶ以前に書いたように「蔵書200冊計画」はちゃくちゃくと進んでいる。マンガについては200冊を割るまでに減少させることに成功した。文字のみの本については、現在、詩の本にとりかかっている。
それで、きょうは表題の本を読んでいた。
書くのは気恥ずかしいのだけれど、心の底の方で、メラッとしたものが出てきた。そのことに驚いた。先日、ロートレアモンの『マルドロールの歌』を読んでも、ぴくりともしなかった私の心が、どういうわけかメラッとしたのだ。
さすがランボー、ということにしておこう。それとも単に「痴呆の春」(小林秀雄訳の「地獄の季節」の冒頭部に見られるコトバ)がやってきただけのことなのかも。