山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

バルブ撮影+カメラ一回転


一昨日の「はじめての自家現像」のところで、1本だけ失敗してしまい、それは私の作品のためのカメラテストだったと書いた。
そう、カメラにRT200Nを入れて、夜の街をうろついて1ロールだけ撮ってみたのだ。実写とバルブ撮影を交互におこなって、そのタイミングがつくり出すリズムを推し量ろうとしたのだった。
そのとき、ただ、これまでと同じように漫然とバルブ撮影するのでなく、カメラを一回転させてみたらどうだろうと思って、手持ちで一回転させて撮ってみたのだった。だか、撮りながら「これは何らかの道具を使って一回転させないと、1コマに露光された光の軌跡が円にならないんじゃないか」と思った。
そこで、カメラを回転させる道具を工夫してみることにした。
あてもなく、とにかくホームセンターに行く。「回転、回転」と念仏のように唱えながらホームセンター内をうろうろしていると、目についたのが「テレビの下に置いて、テレビの向きを楽に変えられる台」だった。1500円ほど。これに何かアタッチメントをつければ可能かもしれない。
そうは思ったが「待てよ、回転させる台なら100円ショップでも売ってるじゃないの」と思いつく。さいわい、ホームセンターのとなりがダイソーだ。行ってみると100円で回転台がある。ちゃちなものだが、これで実験してみる価値はあるだろう。
今度は100円ショップ内をうろうろして、その回転台にカメラを据え付けるものを探す。うむ、ブックエンドでいいかな。
というわけで、添付写真のようなものが完成。
家の外に置いてあった板に、回転台を解体して底部を釘で打ち付けた。回転台には布ガムテープでブックエンドを固定し、カメラ(ZC1000)はブックエンドの穴を利用して縛り付けた。カメラはできるだけ軽くしたいので、電池ケースは取り外す。ファインダーが出ているぶん空間ができて、ぐらぐらするので食器洗い用スポンジを差し込む。この状態で、あとはぐらつくところをガムテープで補強して、板を自転車のかごに入れる。かごにはクッションも入れておき、ZC1000が落ちてもクッションで受け止められるようにしておく。
どうですかね。回転台はさすがに100円だけあって、ZC1000の重量でいまにもはずれてしまいそう。しかしテスト撮影で自転車をゆっくり走らせながら1000回転ほどさせたけれど、いまのところ大丈夫だ。破損してもカメラはクッションが受け止めるし、そもそも100円だから惜しくない。これでいきましょうかね。あるいはもっと大きめのものが200円だったので、そちらを採用してみてもいい。ブックエンドと合わせて200円でできた特殊撮影アタッチメントです。
いつもながらのローテク。SFXならぬLTXと呼称することにしようか。