山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

三日月バビロン


三日月少年という劇団がある。最近、三日月バビロンに劇団名を改称して、その第一弾公演を阿佐ヶ谷のザムザでおこなう。この演目は再演。前回と同じように劇中で8ミリ映像を使った。
写真は、左が映像を出すためのエルモGP。演劇などでの映像使用では、いつもこれを使っている。ランプが150Wとやや明るいものであること、それからなんとなく頑丈なイメージがあるのがその理由。右は記録用のDVカメラ。映写をしながら撮影もするので、シーンによっては役者さんをとらえきれなかったりするが、ま、いいでしょ。
なぜビデオじゃなくて8ミリか。主役の伊東さんがおもしろいことを言った。いわく「(芝居をしていて)エアコンの音はうるさく感じるのに、8ミリ映写機の回る音はあたたかく感じる」。圧縮とか転送レートとかいったこととは無縁は8ミリ映像。まぎれもなくモノだ。見えないデータではない。それを古いけれど問題なく動いている映写機が、ガタゴトと音をたてて映写する。そういうシステムが、そこに実在する自分の肉体で表現をおこなう演劇と、しっくりとなじむのだろう。