山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

タイトルの決めかた

作品のタイトルについては、最近はいくつかこころがけていることがある。
まずは内容と結びついていること。自主製作映画にありがちなことだけれど、内容は思い出せても、タイトルが思い出せない例が多すぎる。とかいいつつ、そう思うようになったのはつい最近のことで、たとえば1999年の『グータリプトラ』なんて、単なる造語だったりする。ホント最近のことです。
次に自分が書けない漢字は使わないこと。これは例えば『夜にチャチャチャ』は、最初、『漆黒の流れ星』というタイトルにしようと思ったのだが、情けないことに「漆黒」が書けない。それであきらめた。ムズい漢字を使うのはよくない。
また、外国語もなるべく使わないようにしている。コトバが喚起するイメージが、人によって大幅に異なるからだ。
8ミリで映画をつくっているから、編集が終わってからゆっくりタイトルを考えるということはない。撮影がほぼ終わったなという段階でタイトルを決め、それを書くなりプリントするなりして撮影して現像しなければ使えないのだから。
今回ラ・カメラで上映した作品については、すべて撮影がほぼ終わってからタイトルを決めた。かなり迷ったのは『富士山へ飛ぶ夢を見るまで』で、これはJGバラードの『ウェーク島へ飛ぶわが夢』をもじってつけた。『富士山へ飛ぶわが夢』にしなかったのは、もしかしたら『富士山へ飛ぶ夢を見てから』という作品がその次のコンセプトになるかもしれないと、あれこれ考えていたからだった。しかしそのコンセプトは飛ばしですな。
次の作品のコンセプトについていろいろ考えている。これからも上映やら授業やら手伝いやらいろいろ入ってくるけれど、このブログは「山崎幹夫の映像制作ノート」なのだから、できるだけ作品つくりの過程をもやもやの段階から記述していくようにしたい。ま、できるだけそう心がけることにします。