8ミリフィルム映画祭2013春@neoneo坐
考えてみるまでもなくもう初夏になっちゃいますが、5月31日、6月1日と2日に恒例の8ミリフィルム映画祭をneoneo坐@新お茶の水で開催します。
上映のラインナップは以下のとおり、チラシ用のもと原稿を貼ります。
巻頭言=8ミリフィルムによる映画づくりは、コダックのカラーリバーサルフィルム終了宣言によって、ほぼ終了したと言ってもいいだろう。予想されていたこととは言え、われわれはいく人かの映像作家と、8ミリが続いていればその作家が生み出したはずの作品を失ってしまったのだ。しかしまだ、わが国だけでも総計何万本にもおよぶ8ミリ映画という資産は残されている。ビデオフォーマットにされているのはそのうちのごくわずかしかない。8ミリ映写機が動くかぎり、その資産の発掘と、それを愉しみを共有する場(つまり上映会)をつくり続けていきたいと思う。
5月31日(金)
20時~
大木プログラム
『冷structure』1987年/9分
『冥宙』2013年/10分
『メイll』2009~2013年/50分(DV作品)
6月1日(土)
15時~
プログラムタイトル=銀鉛画報会最新バージョン
『銀鉛画報会(高崎映画祭上映バージョン)』2013年/90分
解説文=大西健児、村上賢司、中川究矢ほか13名による8ミリフィルムによるジャムセッション作品。以前、未完成バージョンを8ミリ映画祭で上映したことがあるが、バージョンを変えながら日本各地をひと回りしたのちの、小学生の女の子の回した8ミリ映像も加わった最新バージョンでの披露になる。(山崎幹夫)
17時~
プログラムタイトル=アッパー高校生とダウナー大学生
山崎幹夫『ポプラ並木の憂鬱』1979年/39分
岸井紀『よろづ屋全部STORY』1987年/20分
米田龍生『オットセイ物語~復讐は彼らと共に~』1988年/35分
解説文=『ポプラ並木の憂鬱』は山崎幹夫が有料で上映した最初の作品。あまりの技術、演技のヘタさから上映してこなかったものだが、当時の自主製作映画の底辺の典型例として笑って見ていただきたい。あとの2作品はどちらも同じ高校の文化祭公開作品だが、タイトルをgoogle検索しても何も情報が出ない。ならばむしろ伏せておこう。東京ではない日本のどこかの高校生の知られざる作品ということで。(山崎幹夫)
19時~
プログラムタイトル=風流ハードコア
山崎幹夫『LetMeEndWithYou』2003年/12分
大谷高美『流刑地』2010年/16分
内村茂太『べっぷ・たまがわ』2005年/31分
大川戸洋介『風のページェント パート2』1995年/23分
解説文=英語で言うエッジィedgyをどう日本語で言ったらいいか考えあぐねて久しい。直訳は「際モノ」で別の意味になるし、ファッション用語解説の「個性的」は弱過ぎるし「トンガってる」では反抗的要素が強過ぎだ。「気持ちいいのに、観たあとにグサっときた感じがする」というニュアンスが欲しい。そこで「風流ハードコア」という造語をつくった。そういう作品群です。(山崎幹夫)
6月2日(日)
15時~
プログラムタイトル=金井勝セレクション1~玉野真一作品集
『よっちゃんロシア・残りもの』2001年/18分
『こうそく坊主』2002年/12分8mm
『純情スケコマShe』2002年/16分
『長髪RIOT』2010年/16分
解説文=ただ漠然と映画したい!という思いで8mmを手に取り作った処女作「よっちゃんロシア・残りもの」(01)。その余勢を駆って一気の2本制作「こうそく坊主」(02)「純情スケコマShe」(02)。その後16mmやビデオに浮気しつつも結局は元の鞘8mmに戻り、友人の安産祈願になればと制作した「長髪RIOT」(10)を3年かけて制作。結果難産。誰もが知っている風景を、一人の男とその仲間たちが身体を武器に新しいものに変える。
8mmフィルムの回る音を聞きながら。(玉野真一)
17時~
プログラムタイトル=金井勝セレクション2~狩野志歩作品集
『うちへ』1997年/5分
『浸透圧』1997年/4分
『押し入れ』1998年/8分
『情景』1998年/13分(1999年調布映画祭実験映画コンペティション奨励賞)
『スチール』1999年/15分(1999年スイス・バイパー国際フィルム&ニューメディア・フェスティバル奨励賞/2000年カナダ・メディアシティ・フェスティバルグランプリ)
解説文=狩野志歩の超初期8ミリ映画作品集。フィルモグラフィにも載せていない最初期の3作品をお蔵出し。他に国際映画祭で初めてグランプリを受賞した作品、8ミリフィルムを自家現像した作品など。オリジナル・フィルムでの上映は約10年ぶり。
上映のラインナップは以下のとおり、チラシ用のもと原稿を貼ります。
巻頭言=8ミリフィルムによる映画づくりは、コダックのカラーリバーサルフィルム終了宣言によって、ほぼ終了したと言ってもいいだろう。予想されていたこととは言え、われわれはいく人かの映像作家と、8ミリが続いていればその作家が生み出したはずの作品を失ってしまったのだ。しかしまだ、わが国だけでも総計何万本にもおよぶ8ミリ映画という資産は残されている。ビデオフォーマットにされているのはそのうちのごくわずかしかない。8ミリ映写機が動くかぎり、その資産の発掘と、それを愉しみを共有する場(つまり上映会)をつくり続けていきたいと思う。
5月31日(金)
20時~
大木プログラム
『冷structure』1987年/9分
『冥宙』2013年/10分
『メイll』2009~2013年/50分(DV作品)
6月1日(土)
15時~
プログラムタイトル=銀鉛画報会最新バージョン
『銀鉛画報会(高崎映画祭上映バージョン)』2013年/90分
解説文=大西健児、村上賢司、中川究矢ほか13名による8ミリフィルムによるジャムセッション作品。以前、未完成バージョンを8ミリ映画祭で上映したことがあるが、バージョンを変えながら日本各地をひと回りしたのちの、小学生の女の子の回した8ミリ映像も加わった最新バージョンでの披露になる。(山崎幹夫)
17時~
プログラムタイトル=アッパー高校生とダウナー大学生
山崎幹夫『ポプラ並木の憂鬱』1979年/39分
岸井紀『よろづ屋全部STORY』1987年/20分
米田龍生『オットセイ物語~復讐は彼らと共に~』1988年/35分
解説文=『ポプラ並木の憂鬱』は山崎幹夫が有料で上映した最初の作品。あまりの技術、演技のヘタさから上映してこなかったものだが、当時の自主製作映画の底辺の典型例として笑って見ていただきたい。あとの2作品はどちらも同じ高校の文化祭公開作品だが、タイトルをgoogle検索しても何も情報が出ない。ならばむしろ伏せておこう。東京ではない日本のどこかの高校生の知られざる作品ということで。(山崎幹夫)
19時~
プログラムタイトル=風流ハードコア
山崎幹夫『LetMeEndWithYou』2003年/12分
大谷高美『流刑地』2010年/16分
内村茂太『べっぷ・たまがわ』2005年/31分
大川戸洋介『風のページェント パート2』1995年/23分
解説文=英語で言うエッジィedgyをどう日本語で言ったらいいか考えあぐねて久しい。直訳は「際モノ」で別の意味になるし、ファッション用語解説の「個性的」は弱過ぎるし「トンガってる」では反抗的要素が強過ぎだ。「気持ちいいのに、観たあとにグサっときた感じがする」というニュアンスが欲しい。そこで「風流ハードコア」という造語をつくった。そういう作品群です。(山崎幹夫)
6月2日(日)
15時~
プログラムタイトル=金井勝セレクション1~玉野真一作品集
『よっちゃんロシア・残りもの』2001年/18分
『こうそく坊主』2002年/12分8mm
『純情スケコマShe』2002年/16分
『長髪RIOT』2010年/16分
解説文=ただ漠然と映画したい!という思いで8mmを手に取り作った処女作「よっちゃんロシア・残りもの」(01)。その余勢を駆って一気の2本制作「こうそく坊主」(02)「純情スケコマShe」(02)。その後16mmやビデオに浮気しつつも結局は元の鞘8mmに戻り、友人の安産祈願になればと制作した「長髪RIOT」(10)を3年かけて制作。結果難産。誰もが知っている風景を、一人の男とその仲間たちが身体を武器に新しいものに変える。
8mmフィルムの回る音を聞きながら。(玉野真一)
17時~
プログラムタイトル=金井勝セレクション2~狩野志歩作品集
『うちへ』1997年/5分
『浸透圧』1997年/4分
『押し入れ』1998年/8分
『情景』1998年/13分(1999年調布映画祭実験映画コンペティション奨励賞)
『スチール』1999年/15分(1999年スイス・バイパー国際フィルム&ニューメディア・フェスティバル奨励賞/2000年カナダ・メディアシティ・フェスティバルグランプリ)
解説文=狩野志歩の超初期8ミリ映画作品集。フィルモグラフィにも載せていない最初期の3作品をお蔵出し。他に国際映画祭で初めてグランプリを受賞した作品、8ミリフィルムを自家現像した作品など。オリジナル・フィルムでの上映は約10年ぶり。