楽器屋と秋葉原パーツ屋と古本屋
ギターのピックを買った。
ずいぶん前(たぶん学童クラブの職員時代)にピックがなくなってしまってから、長いこと爪で弾いていたのだった。
ところが新作『赤バット娘』でちょっと必要になって、曲の練習をしていたら血豆ができそうになってしまった。なので「しかたない、ピックを買おう」と思ったのだった。
「で、ピックってどこで売ってる?」
調べてみると、新所沢パルコのなかに島村楽器店というのが入っている。そこに行ってみた。
おおーっ、ありますねえ。いろんな種類、ざくざくあるよ。
どれにしようかなー、と選んでいたら一瞬にして脳内エクスタシーを感じた。脳汁どばっと分泌したのさ。
これって……。
ああ、そうだ。秋葉原のラジオ会館とかのパーツショップで、とくに目的もなく電子パーツがずらりと並んでいるのを眺めているうちに、なぜかうっとりしてきてしまうのと似ている。
もひとつついでに書いておくと、ある種の古本屋でもこんな気分になることがある。
いまどきの古本屋というとブックオフなどのチェー店ばかりだけれど、そうでなく、薄暗くて、本の匂いが籠っているようなタイプの古本屋さんね。あれはきっと匂いの効果もあるのだろう。
で、買ったピックで何を弾いたかは、10月の公開をお楽しみに。でもヘタすぎて、何弾いているかわからなかったりしてな。