山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

2008年5月のイベント

今年も5月後半にneoneo坐@神田小川町にて「8ミリフィルム映画祭」をおこなうことになりました。
全体の詳細は、こちら
http://www.neoneoza.com/
「プログラム」のところから調べてください。
私の作品は『極星』『猫夜』『虚港』をやります。
ところで、今回は浜松ものが多いっスね。
個展上映する稲垣宏行さんはシネマヴァリエテの前の代表。おなじみ平野勝之の『愛の街角2丁目3番地』。それから『人間らっこ対かっぱ』のカメラマンでもあった鈴木章浩の『過去形という魚』を上映します。
なんでこんなにシネマヴァリエテ関係の作品ばかり、と思うけれど、じつに先鋭的にな集団だったのですよね。詳細に分析してみるとおもしろいかも。たまたま集まった徒党的な表現者集団が、個々にしてみればボンクラだったり、平凡だったり、チンピラ同然だったりするのに、そのまとまりが奇天烈な力を発揮してしまって、こんなふうにのちのちまで上映するに値する作品群を生み出すという不思議。
浜松には当時、自主製作映画をつくるサークルがヴァリエテ以外にも数個あったのに、ヴァリエテだけがここまでの達成に至ったのはホント奇跡のようです。
ここからは手前味噌になってしまうけれど、80年代の初頭、北海道大学だけでも自主映画製作サークルはいくつもあり、札幌にある大学に範囲を広げてみれば、それこそ20から30はあったはず。そのなかのひとつのグループとして8ミリ映画をつくっていた私たちは、よもや中島崇さんの『朝日ジャーナル』の記事によって、早稲田大学のシネ研、立教大学のパロディアスユニティと並んで「注目」される大学生グループだと評価されるとは思いもしなかった。
漫然と表現行為をおこなっているだけでは、じぶんがいま、どこに立っているのかは見えない。
その立ち位置をしっかり示してあげて、さらなる燃料を投下してあげるのが批評行為だろうと思います。
製作と上映はいまも盛んなのだけれど、欠落しているのが批評の部分なのですよね。ここ、なんとかしないと、ムーブメントとしての盛り上がりは望めません。まあ、無理に盛り上がる必要はないのだけれど。