山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

高校生映画ふたたび@neoneo坐


8ミリというメディアのおかげで、映画というものが高校生でもつくれるものになった。
80年代の8ミリ自主製作映画ブームのなかで、とりわけ目立っていたのが、高校生がつくった映画だったと思う。
自主製作映画の中心はやはり大学生なのだけれど、高校生がつくる8ミリ映画には、どこか独特の味わいがあった。
それはひとつは初々しさだろう。
15歳から18歳までの時期にしか持ち得ない何ものかが、高校生のつくる自主製作映画に込められていて、つくっている本人たちはせいいっぱい背伸びして「おりこうさんな映画」をつくろうとしていても、受け手である我々観客は、その映画の内容よりはむしろ、そこに出演しているシロートの高校生の男女の身振りや表情、画面にうつりこんでくるいろいろな「高校生でなくては撮れないもの」を楽しんでいたわけですよ。

だからPFFに入選したような作品よりも、ごく普通の、よく文化祭などでクラスの出し物として上映されていたような高校生の8ミリ映画を見てみたいという欲望がムクムクわき出してきたのだった。
今回ラインナップされた3つの作品は、そういう思いで集められた。
東京、静岡、大阪と、地域的にもへだたっているので、画面のどこかにそんな地域性が見て取れたりしたらおもしろい。
集めるのが難しいけれど、ぜひとも続けていきたい企画だ。
じつは今回、札幌の知り合いにも声をかけて、かつてその人が札幌の高校生だったときの作品もラインナップしようと思ったのだけれど、やはり恥ずかしいという気持ちが先行してしまうのか、上映にいたらなかった。
なので、北海道のどこかの高校生8ミリ映画と、できれば沖縄とか奄美大島の高校生8ミリ映画が上映できたらいいなーと思っています。
ま、そうでなくともいいや、一度だけの上映だから、フィルムの虫干しのつもりで上映さえてもらえる高校生8ミリ映画をご存知であれば、ぜひ紹介してもらいたいです。
どんどんやっちまいましょう。