山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

いまさら外式現像とは何かと調べる


「で、その外式現像ってのは何ですか」と、一昨日にやってきた知人に問われる。
「フィルムのなかに色素をもってなくて、染めるようにして現像するのが外式だそうだよ」といつものように答えたのだけれど、ふと「そういつも回答してたけど、いますぐにちょいと調べてみようか」と私は言った。あしもとには『写真大事典』という本が転がしてあることを思い出したからだ。
これは講談社から出ているデカイ重い事典で、定価は12000円もする。なので必要になったときは図書館にいって利用していたのだけれど、あるとき古本屋で目にして、衝動的に購入したのだった。
その「コダクロームフィルムの現像プロセス」のところにはこんなふうに書いてある。
第一現像→赤露光(赤フィルターをかけた光でフィルムを再露光)→シアン発色現像→青露光(青フィルターをかけた光で再露光)→黄発色現像→マゼンタかぶらせ発色現像→漂白→定着。
うーむ、手間の数が違います。
しかしK-14ムービーはこんな手間のかかる現像を1ロール9米ドルでやっているわけだから、かならずしもコストがとてつもなくかかるってわけではないようだ。
ことのついでにちょろっと書いてしまうと、プロ写真家が利用してるラボ、ホリウチカラーに「コダクローム8ミリを現像してくれないか」と食い下がったことがあったっけ。あまりにしつこいものだから、担当者はけっこうていねいにそれができないことを説明してくれたっけ。
さて、先週、「フィルム文化を存続させる会」の代表者がフジフィルムとの正式な話し合いの席をもったそうだ。そこで賛同人の名簿と「シングル8をやめないでくれ」という内容の要望書を手渡したとのこと。その要望書に対しての回答などはまだ先のことになる(ノロノロしていてイライラするけど、ここらへんは門前払いされないための手続きとしてしかたないところ)。