山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

8ミリお稽古教室第2講


5月からの参加者が5名ほどいて、一気に参加者10人ていどに増える。なんと、6月からの参加者もいるようす。
第2講では「カメラテストの方法/簡易テレシネ」をメインに、またもいくつかの私の作品や、作品にはしなかったフッテージを見せる。レジュメだけ転載しておこうか。

● カメラを買う前にチェックすること
1、 レンズが白濁していないかどうか(少々の白もやは影響ありません)
2、 電池を入れてモーターが回るかどうか
3、 露光の針はオートで動くかどうか(露光用電池が別の機種に注意)
4、 ズームレバーはスムーズに動くか
5、 フィルター装着する部分がゆがんだりつぶれたりしていないか
6、 電池ボックス内がさびていないか
7、 レンズががたついていないか
● 買ったあとには必ずカメラテスト撮影を
1、 ファインダーから見て四隅に印をつけて撮影(通常、ファインダ-で見えるよりもひとまわり広く写ります)
2、 オート露光で撮ってみて、明るすぎるか暗すぎるかであれば、撮影時に調節することが必要になります
3、 画面ががたついていないかどうか確認(たいていは縦揺れです)
4、 色ムラ、画面の一部分だけピントが合ってないところがあるか確認
5、 フィルムにきずが入っていないか確認
● 簡易テレシネの方法
簡易テレシネとは、フィルムを映写機にかけてスクリーンに映写し、それをビデオカメラで撮影してフィルム→ビデオ変換することです
1、 スクリーンはインクジェットプリント用の紙がいい。なければケント紙。よくないのは布や壁。ホンモノのスクリーンはザラザラが映りこむことがある。
2、 映写機とビデオカメラはできるだけ直線上に配置する。
3、 ビデオカメラは必ずピントを手動で合わせて固定にする。
4、 ビデオカメラの絞り、ゲインが調整できるならじっさいに映写してみて固定する。決まった数値に固定きないが、ゲインのアップがおさえられるようならそうする。なんにもできなければしかたがない。
5、 ビデオカメラのシャッタースピードが可変できるなら1/60にする。できなければしかたない(おまかせ)。
6、 ビデオカメラのホワイトバランス調整は、オートでも大丈夫だと思われるが、きっちり合わせたい人はスヌケ(透明)のフィルムを映写して、それで合わせる。
7、 ビデオとフィルムでは縦横比率がちょっと違うので、きっちり合わないのはしかたがない。
8、 8ミリのコマ数とビデオのフレーム数は合わないのでチカチカ(フリッカー)が出る。これを消すには、速度の微調整できる映写機を使って、18コマ/秒の場合は早めに、24コマ/秒の場合が遅めにする。モニターを見ながら調整するとチカチカの消えるポイントがある。
9、 パナソニックのビデオカメラAG-DVX100(100Aもしくは100BもしくはHDX200)があれば、映写機のスピードを調整しないでもフリッカーが消えます。18コマ/秒だったら18×3=54、つまり1/54あたりのシャッタースピードでカメラ側で微調整すると消えるポイントがあります。24コマ/秒の場合は同じく1/72あたり。

参加者のひとりが撮ったエクタ64Tのカメラテストフィルムを見る。そのあとすぐに私の『じょっぴん』(コダクローム)を見て色比較をしたけれど、やっぱコダクロームいいですね。いまさらながら、これもどうしようもないことなのかと愕然とする。ふと思ったけれど、コダックは8ミリやめないと宣言しているわけだし、シングル8カートリッジにエクタ64Tを詰めて発売してくれないかなぁ。シングル8カメラにはASA50の感度設定があるはずだし、などと妄想。
8ミリ教室では写真を撮るのを忘れてしまったので、添付写真はそのあと行った山ちゃん誕生会@森崎偏陸邸。