山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

西東京市あたりで路地探索


西東京市とは田無市保谷市が合併してできた市のことね。
雨のなかあてどなく車を走らせる。狭い道を低速走行してきょろきょろ探す。たとえば添付写真のような水路敷きがあったりして、路駐して傘をさして歩く。雨の日にこうして傘をさして歩いていると、うっとりしてくる。それは、戸外にいるのに、密室にいるような錯覚が生じてきて、そのアイマイさが自分をどこか遠くに連れて行ってくれるような感覚になるからだ。
しかしぐっとこないと撮影する気にはならない。
文字通り「通りすがりの路地」に過ぎないまま「ここにはもう一生のあいだで、二度とこないだろう」と思う。
2日間か3日間の濃密な時間を過ごすに足るような路地。その判断はほんのささいなきっかけで生じるはずだ。しかしそうした場所に出会うためには、うろつかなくてはいけない。部屋にこもっていては出会えない。雨でも嵐でも槍が降っても外に出て、うろつかなくてはならない。