山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

新作タイトルは『表面科学の路地』


ひさしぶりにおだやかな晴れになったような気がする。それとも私の方が忙しかったのか。
とにかく、これを逃してはならないと自転車ででかける。路地の作品の撮影の続行だ。路地に三脚を広げ、先日の続きから撮る。コマ撮りと小物のアップ、そして望遠。
ロートレックの路地』はその路地からたびたび逸脱してカメラが走っていった。そこがその作品の弱点だったと思っている。なので今回はできるだけこの路地のなかで完結させたい。さいわい、枝道がいくつかあるので、なんとかなりそう。とは言っても即興で撮り進めているのでどうなるかはわからないし、最後をどうするかも見えていない。
問題のひとつがタイトルだった。『ロートレックの路地』はその路地に「ロートレック」というカラオケスナックがあったので、すんなりそういうタイトルにした。今回の路地は住宅地で、民家以外は何もない。『泥のなかで生まれた』でこの路地を撮影したときに、モノローグで「その路地はいつも湿っていて、ひんやりとした土の匂いが…」と入れたので『土の匂いがする路地』にしようかと考えていた。あるいは、この路地から50m西のゲートボール場で、そこに寝泊まりする浮浪者が中学生に暴行されて死ぬという事件があったので、それにひっかけた何か、とも思っていた。
しかし今日、決定しました。『表面科学の路地』。英語では「A Surface Science Alley 」だ。なぜこうなったかのワケは書かない。作品を見ればわかる。