新作は『遊星少年パピイの路地』でいこうかな
明日3月26日には5月のラ・カメラで新作を出すか出さぬかを決定しなくてはならない。
『赤バット娘』に続くドラマ作品『もうすぐ夜がやってくる』は5月の上映までにつくるのは無理だとあきらめた。次回に持ち越し。
では新作を何か出すか出さぬか、思案していましたが、昨年の秋に撮影した路地の映像を、何の小細工(ナレーションとか音楽とか)を施さず、そのまま「はい作品」と提出することにしようと思う。ランニングタイムを測ってみると12分。ちょうどいいぐらいだろうか。
タイトルをつけなくてはならない。
これまで8ミリで撮ってきた路地シリーズのタイトルは『ロートレックの路地』『表面科学の路地』『青果店裏の路地』『一夫多妻男の路地』という具合。
あとの2つはともかくとして、最初のは路地にあったスナックの名が「ロートレック」だったということ、2つめはやはりその路地に「セキタ表面科学研究所」というのがあったのでつけたのだった。
12分の映像をみて、そのなかに写っているものでいくのがいい。
候補はいくつかあったが、路地にある家の壁に貼ってあったシール(添付画像)が印象的であるので、何と言うアニメ(あるいはマンガ)だかわからなかったけれど、これにしようと思った。
しかしこれは何?
ロボットのかぎ爪のようなものが写っていることでもあるし、最初は『鉄人28号』の正太郎かと思ったのだけれど、正太郎はいつもネクタイしているのでちがう。
いろいろ調べて煮詰まったあと、ふと胸の星のペンダントに気づいて、それをキイワードにして調べてみたら『遊星少年パピイ』というアニメだということがわかった。
ちょっとチャラくなってしまうけれど、それでいいか。
このアニメ、放映は1965年から1966年だとか。自分は6歳から7歳だったわけだけれど、全然覚えてないなぁ。
映像の路地を歩いていたときって、しまだゆきやす君の死のことが頭にこびりついていて、心痛に沈んでいたのだけれど、しまだ君は1964年生まれだから1歳から2歳だったのね。
でも、その頃に貼られたものだったとしたら、日光や雨に当たらない場所だったのだとしても、退色もせずによく残存してたものです。シールじゃなくて、正式に何て言うのだろう、爪でこすって転写するタイプ(その当時よくありました)なので、印刷されたものよりも強かったのかな?