夜、バスに乗ること
たとえ行き先が決まっていて、そのあとこなさなければならない仕事とか、会って打ち合わせとかする内容まで決まっていたとしても、夜、バスに乗ることには不思議な気持ちの高揚がある。
マキさんの『夜が明けたら』の
夜が明けたら一番早い汽車に乗るから
切符を用意してちょうだい
私のために一枚でいいからさ
今夜でこの街とはさよならね
わりといい街だったけどね
夜が明けたら一番早い汽車に乗って
いつかうわさに聞いたあの街へ
あの街へ行くのよ
いい人が出来るかもしれないし
ンーあの街へ行くのよ
ここに込められている妙な高揚感に似ているかもしれない。