山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

ミステリーゾーン #47


先週からAXNで放送がまた始まったミステリーゾーンだけれど、#1からではなくて#45からスタート。
で、この#47は私のツボのど真ん中を突いてくれる内容でした。
深夜の老人ホームの庭で缶けりをして遊ぶ少年少女。それらはみな、この老人ホームに収容され、死を待つばかりの日々を過ごす老人たち。ひとりだけ少年になれなかった老人が彼らを呼び止め、振り返った少年の顔のアップが上の画像。そこ顔だちから、誰なのかを察知して「連れてってくれ」と頼むのだけれど「知らないよ」と少年は言って、向こうの闇へと走り去ってしまう。
そう言えば、
ちょっと前にゲームの個人的ベスト5のところで書いた『ドラゴンクエスト6』でも、上の世界では子どもたちが走り回っているのだけれど、下の世界の同じ場所では老人たちがひなたぼっこをしているところがあって、その対応に気づいたとたんにキュンときちまいます。
手前味噌にはなりますが、私の唯一の商業映画監督作品である『プ』でも、老女がふと少女に変身したりしてます。このシーン、あまりに「ふと」変身するのでスタッフからも「あれは半分ぐらいの人がわからないかもよ」と言われたのですが、いいんです。大げさにCGとか使って変身するんだと、それは「変身」を見せたいってことになってしまうでしょ。そうではなくて、わりとフツーな時間のなかで「ふと」老女が少女になって欲しかった。つまり、いつでも往還可能な感じでね。そこが私のツボであります。
事のついでに書いておくと『プ』は来月(2007年10月)3日に日本映画専門チャンネルにて放映されます。1回だけの放映なので、VHSサンプルしか持っていない私も録画失敗しないようにしなきゃ。しかしホンネを言えばフィルムの美しさが味わえるように企画した、16mm版での11月3日のneoneo坐上映で見てもらいたいですけど。