山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

シングル8外式のホームムービーは国宝


きょう、郊外を車で走っていて、ふと、18日におこなわれた「ホームムービーの日(小平会場)」で見た3分無編集の映像を思い出して、にわかに幸福な気分になってしまった。
私がよく使うコトバで言うと「脳内射精しちゃいました!」。
それは1972年に撮影されたホームムービーで、親が子どもを撮っているという、いかにもありがちなシロモノ。
兄と妹とその他の子どもが撮影されていて(あ、ここもツボだ。私は長男で妹いるし)、親が撮っているから、この兄妹は、親だけに見せる親愛の表情をしている。
その表情はとてもいいんだけれど、そこはツボとは関係ない。
色と質感がいい。そこが普遍性を獲得している。
このフィルムはフジカラーのシングル8が1972年ぐらいまで製造していたシングル8の外式フィルムだ。
自然な色ではない。
んー、何て言えばいいだろう。幸福色に演出されている色なのだ。
やわらかい。肌色は健康そうで、光は暖かそう。現実とはちょっとはなれた、とても美しい記憶のなかにだけある色あい。
うっとりしました。
そればかりでなく、このように2日たってエコー現象を起こしているんだから、これは立派なドラッグです。ドラッグなんて言うと聞こえが悪いから宝物と言いましょう。国宝指定したいくらい。そうよ、シングル8外式フィルムで撮られたホームムービーすべてが国宝です。それだけを流しているチャンネルをスカパーにつくりたいものです。
添付画像は私の作品で『遠くへ』より、シングル8外式フィルムで撮られたホームムービーの部分からのものです。質感の部分は脳内で補正してね。