山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

『一夫多妻男の路地』撮影開始


なかなか眠れずに悶々としていると、頭のなかであの黄色い百合の花が濃厚な色を空間にふりまきながら揺れている光景が浮かんできた。それも幾度も。
そうだ花だ。あの花が咲いているうちに撮ろうと思う。
晴れではないが降水確率は20%だったので撮影を始めるべく現場に向う。もう写真に撮った花はしおれていたが、他に2つほど咲いていたので、撮る。
そうしながら、この作品はコマ撮りはいらないだろうと思った。テクやギミックはいらない。あっさり淡々としたスケッチが似つかわしいだろう。つまり、タイトルにインパクトがあり過ぎるのだ。お寺の鐘がゴーンと鳴るように、おそらく最後まで「一夫多妻男」という言葉のインパクトが作品を支配してしまう。となれば、それ以上の尖ったような要素を入れても、ただイメージとイメージが喧嘩してしまうだけだろう。
あっさりいきましょう。
先日の教訓から、4分ほど撮影して退散。
ところで黄色い百合を撮影していると蚊がうわーんと襲ってきた。あわてて車に戻って虫除けスプレーを肌の露出部分に吹きつける。いままで廃墟などで襲撃されているので、車に常備してあるのだ。この時期の撮影には必携の品です。