山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

所沢と小平をロケハン


昨日編集・録音した『うずまきの彼方へ』を再度見てみる。ま、大丈夫でしょう。というわけで完成。
一気に仕上げたということは昨日書いたようにテンションが上がっている状態なので、とりあえず1日たってから再び見てみて、それでひっかかる部分がなければ完成ということにしている。
とは言え、まだ脳内がほてっている。創作につかう部分のテンションがまだ活性化の状態にあるのだ。ならば、と、路地を即興で撮る作品のためのロケハンに出かける。ちょっと前に所沢でロケハンしたと書いたけれど、もっと広い範囲の所沢と小平で一カ所、気になる場所があったのでそこを訪れる。
小平はペケだったけれど、所沢ではいい路地をみつけました。どうスか、添付写真の路地。両側がトタン。彼方には所沢名物の30回建ての高層マンションが見える。しかし一枚の写真としてはいいのだけれど、これを動きのある作品とするには、もしかしたら足りないかもしれない。そこらへん、検討してみて、できそうだと思ったらすぐに撮影に入ることにしよう。『ロートレックの路地』も『表面科学の路地』も10分の作品になったので、できれば10分で続けたいところだけれど、べつにそれを縛りにする必要はないわけだから、短い路地で、10分も撮れないとなれば、それより短くてもいいということにしよう。しかし3分では喰い足りない。せめて6分は欲しい。この路地にそれだけ即興で撮らせるものがあるかどうか、これは始めてみないとわからない。ま、失敗したと思えば現像に出さないでフィルムを捨ててしまえばいいだけの話だ。
商業映画だと監督がNGと認定したフィルムは現像せずに捨てたりするけれど、8ミリでもやったことがある。5ロールほど撮ったものを「こりゃダメだ」と、現像に出さずに燃えないゴミに出してしまったのだった。上映会がすでに決っていたので、かなり申し訳ないことをしてしまった。そのとき作られるはずだった作品タイトルは『無翼の朝と夜』。そう、遺恨として自分のなかでは引きずっていて、10年ほど経過してからようやく公開できるものとして完成させたのね。コンセプトは一緒です。しかしコンセプトだけが先走っていて、自分のなかでそれを撮れる準備(というかスキルというか、覚悟と言ってもいいか)ができてなかったのだった。
頭のなかにわき出してくる「やりたいこと」と、それを作品化する表現力とは、なかなかバランスとれないもんです。若いときはとくに。