山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

1982年のエル・ソリタリオ


先日、無料開放デイに録画したサムライTVの番組を観ていたら、ひさびさに来日したメキシコのベテランレスラー、太陽仮面エル・ソラールが「尊敬するレスラーは?」との問いに「エル・ソリタリオ」と答えていた。
何も不思議なことではない。日本での評価は低いけれど、メキシコでの評価はきわめて高いレスラーだからだ。メキシコでのオールタイム人気投票でエル・サントに次いで2位になっていたのを見たことがある。つまり、メキシコではミル・マスカラスよりも人気があるということだ。
で、1982年、自分が初めてメキシコで観戦したプロレスは、場所はグアダラハラというメキシコシティに次いで大きな街で、そこのアレナ・コリセオ・デ・グアダラハラという会場。メインイベントに登場してきたのが、エル・ソリタリオだった。
5000人ぐらい入る会場だが、薄暗い。
そこに、キラリキラリと光るものが見えただけで、会場の空気が一変した。キラリとしてたのはソリタリオのマスクね。
宗教的な高揚感みたいなものに満たされたというのが正確な言い方だろう。集団エクスタシーっぽい感じで、待ち望んでいた到来が訪れたことへの感動に満ちた空気が広がった。
うーん。いま、思い出してもなにか、心の底から液体めいたものがわき出してくるような気がする。
しばし、じーんとしてた。
そして「あ、ストリートビューはメキシコけっこう網羅してるよな」と思いつく。
あっという間に見つかります、いまのアレナ・コリセオ・デ・グアダラハラ
ここです。
入口の柱のところにプロレス興行のポスターが貼ってあります。
そのへんの街をストリートビュー散策すると、道路はゴミだらけ、家の壁には落書きだらけで、いやホント、いまの日本ではなかなか遭遇できない光景だらけっスね。
添付画像はその1982年に買ったプロレス(とボクシング)雑誌と、そのあとメキシコシティで観戦したエル・トレオでのチケット(窓口で「今日は闘牛じゃないぞ」と念押しされたっけ)。