山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

8ミリフィルム映画祭2011秋

ラ・カメラ上映、ご来場ありがとうございました。
期日が差し迫っていますが、29日(土)はneoneo坐@新御茶ノ水にて、恒例の8ミリフィルム映画祭です。今回は1日だけで、3プログラム。
気がつくとチラシは撒き尽くしてしまっていて、手元にありませんでしたので画像なし。
プログラムは以下の通りです。

10月29日(土)
15時~
プログラムタイトル= 無残の美
緑川珠見『GARNET」1996年/32分
山崎幹夫『ゴーストタウンの朝』1983年/45分

解説文=この8ミリフィルム映画祭では緑川珠見の4つの8ミリ作品を繰り返し上映しているが、この『GARNET』はその中で緑川作品の核となる「母との確執」がわかりやすく描かれている。いっぽう山崎幹夫の『ゴーストタウンの朝』は「グロさを超えたところにある聖なる暴力表現」を目指した作品であり、この2作品に共通するのは「やみくもに刃を振り回したあとに訪れる静寂の、無残なまでの美」と言えるかもしれない。

17時~
プログラムタイトル=いつか遠くを見にいく
石井秀人『家・回帰』1984年/18分
内村茂太『おしゃれ29/29』2003年/26分
大川戸洋介『チョコレートパフェの復讐』1993年/6分
大川戸洋介『影 パート2』2011年/3分(初公開)
山田勇男『異国』1994年/30分

解説文=この8ミリフィルム映画祭の「常設展」とも言うべき作家たちのプログラム。共通するのはすべて自分でカメラを持って撮影した作品だ。男女にそれほど大きな差はないと思うが、8ミリカメラを持った女は「世界を創造する」のに対して、8ミリカメラを持った男は「世界を再発見する」ように思う。だからカメラが向けられる対象はさまざまで、醸成される世界のテイストはそれぞれの味わいがある。

19時~
プログラムタイトル=桜の散るなかで
都立三鷹高校1年B組『』1972年/40分
金谷祐希『FU嶽三十六景』2011年/32分
解説文=映画は不思議なもので、金をかければかけるほど、キャストが豪華になればなるほど不自由になっていく。むしろテクも金もない高校生でなければ表現できないこともある。1972年の、東京都下の15歳16歳の高校生たちのつくった映画は、たぶんいま見ることに価値がある。いっぽう、今現在大学生である金谷祐希の作品は、富士山に関するインタビューかと思いきや、話が別のもの(ここで上映することじたいネタバレですが)にすり替わっていく斬新なアイデアが愉快