山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

新作『1979/2010』つなぎ終わる


あと1週間で公開の新作『1979/2010』の編集作業をしている。告知ハガキには10分(予定)と入れていたけれど、どうやら14分の作品になりそうだということが見えてきた。
コンセプト的にはきわめて単純で、1979年に自転車でさまよい走りながら、あちこちで撮ったスケッチ的な画像をHDVテレシネして、そこに31年後の同じ場所をHDV撮影したものをくっつけただけのシロモノ。
31年を経過した風景の変化も凄いけれど(ショットによってはまったく面影のない、まるで別場所になってしまっている)、スロー映写テレシネした8ミリ画像と、HDV撮影した画像のあまりにも異なる質感がおもしろい。
8ミリの方の撮影は冬で、HDVの方の撮影は6月であったこともその差が顕著になった理由だろう。
なんといったらいいのか、わかりにくいたとえになるけれど、真冬の北海道で、戸外から暖房のきいた室内に入ったときのガツンとくる衝撃にも似たものがあります。マイナス10度ぐらいの戸外から30度の室内に入ると、物理的に脳に響くような衝撃があるのだけれど、それに似ていると思った。うーん、わかりにくいか。まあ、見にきてくださいよ。

あと、テクニカルなことを書いておきましょう。
使用カメラは『マルフク百景』から変わらずキヤノンHV20。
これをMacBookに取り込みます。編集ソフトはiMovieHD。現在新品で購入すると入っているiMovie(08もしくは09)ではHDVカメラへの書き出しができないので、アップルのサイトから無料でこの2007年バージョンをダウンロードして使います。
編集作業は従来のiMovieと変わらないのでラクチンだけれど、イラっとくるのが書き出しのとき。10分の作品だと、なんだかんだで書き出しに100分かかると思っていた方がいい。待っているだけなんですけどね。

さて、つなぎができたところで音楽をつくります。
前回『クラゲと亀裂』と同じく、GarageBandで自作するつもりですが、前回とはちがって、今回はちゃんとキーボードを叩いて「演奏」しちゃおうと思っているわけです。さーて、うまくいくかどうか。