山崎幹夫の各種センサー

8mmfilmの情報を提供&映像制作ノートとして始まったが、8mmfilmの死去で路上観察ブログになり、現在はイベント告知のみ

アクションバンダー趣味の思い出その2


画像の機械が3台目のワイドバンドレシーバー。幅は20cmぐらい奥行きが30cmのシロモノ。
広域の周波数を聴ける機械で、送信はできないからラジオの手広い範囲をカバーしたものと思ってください。だから周波数を合わせればFMラジオやテレビの音声も聴けるのです。
これを机に置いて、そこから屋根の上に設置した、やはり広い周波数帯域に対応したアンテナ(大型ではなく、せいぜい1mほどの白い棒状のもの)を組み合わせると、まあなんとか使い物にはなった。
これでいろんなものを聴いて、ときには改造トランシーバーで介入したりして遊んだものです。
おもしろかったもの、例えば「警察無線の真似っこをする場所(特定の周波数)」があったこと。
つまり、フィクションの警察無線を、警察無線傍受を趣味とする人たちが、趣味の領域をちょっとだけ越えて遊んでいたのだった。
誰かがパトカーに乗った警察官の役割を演じて、架空の事件を報告すると、誰かが方面台(警視庁もしくは県警のオペ)になり、また別の誰かが警察署の無線担当者になって、無線による即興劇をやらかして楽しむのだ。
その3人は知り合いだろうけれど、これは乱入が可能なのね。
方面台と警察署担当は固定だから、乱入した者は、あくまでその特定の範囲内で新しい事件を起こしてみたり、いま話されている架空の事件に対する応援として話に割り込んだりする。
もちろん架空の事件だから、ホンモノの警察無線のマネをするということは前提で、その上で「芸」を見せなくてはならない(義務じゃないけれど)。
ここがおもしろかった。
作品として残らないけれど、ある分野について精通した人間が当意即妙にギャグ的な状況を創出していったのでした。あー、ちゃんとそれらも録音しておけばよかった。
あれらは全部、空中に消えていってしまったのかな?